ボルチモア州のメリーランドに住むケイトリン・トーマスさんがある水曜の夜帰宅して最初に気付いたのは、「静かすぎる。何かがおかしい」ということだった。
彼女が帰宅するといつも必ず出迎えてくれる愛犬のノックスの姿がどこにも見当たらないのだ。ケイトリンさんの家の引き出しは引っ掻き回され、貴重品はなく、そのほかの中身は床に散らばっていたという。
果たして消えたノックスはどこへ行ってしまったのだろうか?
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「ノックスがいなかったのでとても動揺してしまいました。家の中をくまなく探したのですが、どこにも見当たらなくて…」とケイトリンさんは当時の状況を語った。
ノックスが普段使うリーシュやハーネスもなくなっていたという。ケイトリンさんは家じゅうの貴重品だけでなく、大事な大事な親友をも何者かに盗まれてしまったのだ。
多くの人々がノックスに関しての投稿をシェアし、ノックスはソーシャルメディアを通じて一瞬の間にあちこちで知られることとなった。ケイトリンさんはノックスを発見してくれた人には大きな謝礼を支払うと決意し、大規模な捜索が行われるかという時。
なんと次の日の夜ノックスが発見されたのだ!
ノックスはケイトリンさんの自宅から半ブロック先の木にきちんと結ばれていたのだという。かくして、ノックスは愛するケイトリンさんのもとへ無事保護された。
ケイトリンさんは「結果として、皆さんのおかげでノックスが見つかりました。」とフェイスブックで人々にお礼を言った。
あまりに多くの人たちがノックスの写真を目にしていたので、誘拐犯にとって一躍有名犬になってしまったノックスを抱えて移動するのは困難なこととなっていたのである。
ノックスは2014年にケイトリンさんの家にやってきた。もともと保護動物の里親仲介のマネージャーを務めているケイトリンさんは、ノックスの里親が決まるまでの間のみノックスを預かるつもりだったそうだ。
しかしノックスにとっては違ったようだ。「うちに来た初日に“ここに住む”って決めちゃったみたいなの。シェルターには戻らないだろうって思った。」とケイトリンさんは語る。
行方不明になった日を除き、ノックスは今も愛する我が家で愛する飼い主と平和な暮らしをしている。
「ノックスは、売り飛ばされそうになったんだと思うわ。繁殖用か目的ははっきりしないけど。ノックスはとってもおとなしくて優しい子なのよ。誰かを傷つけたりするような子じゃないわ。」とケイトリンさんは言う。
ノックスはピットブルミックスではあるが、ケイトリンさんも言う通り、闘犬向きの性格ではない。おそらく犯人は、ノックスを闘犬にするために盗んだのではないだろう。しかしベイトドッグ(闘犬が取り合う生餌としての犬)用に盗んだ可能性もある。ぞっとする話である。
さらわれてしまった犬たちのすべてにこのようなハッピーエンドが待っているとは限らない。現在アメリカでは犬の盗難が相次いでいるという。
犬の誘拐を防ぐためにも、マイクロチップなどの導入はもちろん、買い物した店先ではしっかりと結びつけておくなどの小さなことでも大幅に変化があるという。そしてSNSで写真を拡散する場合は様々な角度から撮影した写真を添えると効果的だとのことだ。
via:Stolen Dog Reunites With His Owner After His Story Goes Viral translated kokarimushi / edited by parumo
コメント一覧 (2)
文字打ってて胸糞悪くなってきた! ノックスさんが無事でよかったよ。ペットを虐待する連中がすべて結石と群発頭痛になったあげく心筋梗塞になりますように!
ベイトドッグ(闘犬が取り合う生餌としての犬)
↑を当たり前に作る人が一番の元凶なんだよね。
ぞっとするよ。