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 人間のお姉さんになでくりまわされて、うっとりととろけきっているウシさんブタさんの動画が話題になっているのだが、その理由は「可愛い」というだけの単純な話ではなかった。その背景をご紹介しよう。
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Salvador, un torito feliz de haber sido rescatado :)

 この動画は、チリにあるSantuario Igualdad Interespecieというファーム・サンクチュアリ(畜産動物を保護する施設)ので撮影されたものだ。ここには、屠殺寸前で救われた動物たちが暮らしている。この幸せそうなウシやブタも、食肉になるところを助けられてここにやってきたのだ。

 このウシの名前はサルバドール。彼は生後すぐに母親から引き離され、食肉用として出荷される予定だった。この施設に保護されるまでの2週間、誰にも世話をされず、自分の糞尿を食べて生きることを余儀なくされていたのだ。

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 ファーム・サンクチュアリはもともとはアメリカ発祥だが、今では世界中に広まっている。食肉として出荷されるまでの、畜産動物の置かれている劣悪で残酷な環境から動物たちを救出し、保護することを目的とした団体である。

 菜食主義を奨励し、積極的に見学者を受け入れたり、このような動画で畜産の実態を知ってもらおうとしたりと、啓蒙活動も盛んに行っている。

 肉を食べることの是非についてここで議論はしないが、この幸せそうな動物たちを見て、生きていてよかったねと素直に感じてしまうのも、人間の偽りのない一面だと思うんだ。(関連記事

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