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 自分の晴れ姿を見せるというとき、誰に見せよう?家族、友人、そしてもちろんペット。愛する家族の一員ペットがこの世を去ってしまう前に、自身の晴れ舞台を見せたいと決意した一人の花嫁のストーリーを紹介しよう。
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 たとえ少しの介助が必要だとしても、15年間一緒に過ごした親友と過ごしたい。ケリー・オコネルさんは愛犬チャーリーとの少女時代から現在に至るまでの軌跡を振り返り、その存在の大切さを痛感した。

 15年前にショッピングカートの中で見つかり拾われたチャーリーは、ケリーさんの特別な友であり家族であり続けた。しかし今年の春、チャーリーに脳腫瘍が発見され、末期がんだと発覚した。

 着々と過ぎていく日々、そして弱っていくチャーリー。結婚式の行われる前の週にはなんと5回の発作を起こすほど悪化しており、家族は安楽死の準備を始めることにしていた。オコネル家の誰もが「結婚式までチャーリーの命はもつまい」と考えていたのだ。

 しかしガン宣告から半年の9月1日、ケリーさんやオコネル家の賢明な看病もあり、チャーリーは結婚式に参加した。
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 そしてチャーリーの活躍はそれだけではなく、バージンロードを歩ききる大役を果たしさえしたのだ。しかし式が終わり、バージンロードを戻る気力体力はもうチャーリーには残っていなかった。そこでケリーさんの姉妹のケイティさんが抱きかかえて、チャーリーの退場を手伝うこととなった。

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 この写真を撮ったカメラマンの Jen Dziuvenis氏は「みんな涙をこらえることに必死だったよ。どれだけ花嫁にとってこの親友の参列に意味があるのかよく伝わってきた。本当にチャーリーとケリーの思いに皆が感動していたよ。」と語った。

 式の後、ケリーさんはチャーリーに「チャーリー来てくれたね!ありがとう、本当にありがとう。」と涙を流し何度も伝えていたという。チャーリーにとってママであり親友のケリーさんはすべてを意味していたはずだ。

 しかし式のおよそ一週間後、チャーリーは安楽死によって、家族に見守られながら暖かな暖炉の前で安らかに息を引き取る。何度も発作と戦う日々だった。
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 チャーリーはこの世を去ったが、チャーリーの示した愛情はあの結婚式場に居合わせたすべての人々の心に深く刻まれている。
via:Dying Dog Wouldn't Miss His Best Friend's Wedding For The World translated kokarimushi / edited by parumo