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 閲兵とは司令官が軍隊を整列させて見まわり検閲することであるが、このたびイギリス・スコットランドにあるエジンバラ動物園で8月22日に一風変わった閲兵の様子が撮影されていたようだ。
 
 
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Sir Nils Olav promoted to Brigadier by Norwegian King's Guard

 動画を見ると最初は「軍隊の動画か…」と思いきや、しばらくすると奥から一匹のペンギンが現れてくるではないか。実はこのキングペンギンの個体、ただの偉そうで可愛いキングペンギンではないのである。

 このペンギンの名前はニルス・オーラヴ三世。エジンバラ動物園にいるキングペンギンだが、ノルウェー陸軍近衛部隊のマスコットであり、現在准将の階級と騎士号を有している。今回イギリスを訪問中のノルウェー軍を閲兵したとのこと。

 部下を引き連れ、整列した近衛兵たちに癒しといたわりの声をかけるニルス・オーラヴ卿。途中で立ち止まってみたり、激励の声をあげ羽をばたつかせたり、けっこうフリーダムなご様子。しかししっかりと自身の任務に取り組んでいるようだ。今回の閲兵でオーラヴ卿のノルウェー軍での階級が「名誉連隊長」から「准将」に昇進したとのことである。階級章授与の際、ついつい歩きすぎて笑われてしまったのは准将のご愛嬌だ。

 その堂々とした足取り、観衆の目を釘づけにしてしまうカリスマ性、全く「キングペンギン」の名前に負けない姿である。どうやら部下たちにも一目置かれ愛されているようだ。日本でも猫の「たま駅長」がいたように、海外ではペンギンが兵隊の准将になりうるようだ。いつかは自分の上司や部下、同僚ががネコやカピバラ、ヤギなどといったハーレムな社会が一部でできたりするのだろうか。トコトコ歩きのかわいい准将、これはとってもアリだと思う。