racoon1-frame

 独立記念日の週末をボートで過ごしたグループが、海面で助けを求めるアライグマを発見。救命具を投げて、無事救助に成功した。その様子を撮影したのが、こちらの動画である。
sponsored links
sponsored links


Rescuing Rocky Raccoon in Swann Creek

 この映像を撮影したのは、教会の仲間たちとメリーランド州チェサピーク湾を訪れていたデニスさん。ボートの上で朝食を楽しんでいたところ、仲間の一人が突然、「海にアライグマがいるぞ!」と叫んだのだ。

 ボートの反対側に行ってみると、確かにアライグマが泳いでいる。つぶらな瞳でデニスさんを見つめ、「助けてちょうだい」と必死に懇願しているよう。岸までは120メートルほどあり、そこまで泳ぐ体力はなさそうに見えた。

 仲間の一人の思いつきで、ロープを結び付けた救命具を放り投げると、アライグマはすぐによじ登ってきた。そのまま陸地まで送り届けたが、彼は岸に上がると力尽きたように座り込んでしまったという。

 デニスさんによると、早朝から鳴き声らしきものが聞こえていたのだが、鳥だと思って気に留めていなかったそうだ。その声がこのアライグマのものだとしたら、数時間にわたって海中にいたことになる。疲れ切っていて当然だろう。

racoon2

 ラスカルのアニメなどを見ても、可愛さ大爆発のアライグマだが、実は狂犬病や破傷風などの原因となる病原菌や、寄生虫を大量に持っているため、素手で触るのは危険である。今回もそれを知っていた仲間が、素手ではなく救命具で救出を試みたそうだ。

 現在の日本では「特定外来生物」に指定されているので、アライグマの飼育はできないが、昔ペットとして飼われていた個体が野生化して繁殖しているという。見かけによらず気性も荒いので、その辺で見かけたとしても、決してもふもふしようなどとは思わないようにしてほしい。