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 イギリスの有名な童話「3びきのくま」は、女の子がクマの家に無断で入り込み、家財を破壊し用意してあった食事を食べ散らかした挙句に眠ってしまい、帰宅したクマさん一家に見つかって逃げ出すというストーリーだが、リアルではこれと真逆のことが起きていたようだ。

 2016年7月30日夜、アメリカ、カリフォルニア州マンモスレイクスに住むロドニーさんが帰宅したところ、キッチンでゴミ箱をあさるクマと遭遇。室内には子グマも2匹がいた。どうやらお母さんと子供たちが一家で不法侵入したらしい。

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Bears Breaks into House

 ロドニーさんはビックリして2階の寝室に逃げ込み、ドアの隙間から動画の撮影を始めたが、それに気づいたお母さんクマが、唸り声をあげながら階段を駆け上がって来た。

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 間一髪ドアを閉め、生きた心地もなく寝室に立てこもること30分。お母さんグマは自力で引き戸を開け、3匹のクマは外に出て行ったという。

 被害は扉につけられた爪あとと、歯磨き粉やデオドラント、布団の上にぶちまけられたアイスクリームだったらしい。実はロドニーさん、この家を友人とルームシェアしているのだそうだが、その友人はロドニーさんが帰宅する1時間以上前に台所で物音がしていたと証言している。だがそのあと熟睡してしまったそうだ。

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 まさかこのクマの親子は「3びきのくま」の童話を知っていたわけじゃないだろうが、被害者と加害者がまるっと入れ替わったその展開にはびっくりだ。遭遇したロドニーさんは更にびっくりだったろうが。
  
 クマというとかわいいイメージもあるが、現実のクマは猛獣である。特に子供を連れた母親は凶暴になることも多いので、今回はおとなしく出て行ってくれて運が良かったという声もネットで上がっている。

 人間にしろクマにしろ、我が家にこっそり入り込まれるのは歓迎できない。寝苦しい夜が続くが、戸締りだけはきっちり確認してから眠りにつくことにしよう。