「こういうのがいいんだよ！」懐いてくれないリクガメにバスケットボールをプレゼントしてみた結果 : マランダー

　
　アメリカでペットのリクガメ・シーマス氏と暮らすジェシカさん一家は、彼との付き合い方に少々悩んでいた。

　シーマス氏はとにかくアグレッシブで、庭のモノを何でも壊しまくる。ジェシカさんたちにも一切馴れてくれないみたいだ。どうにかして、彼との間に信頼関係を築けない物だろうか…。

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　リクガメのシーマス氏は、その巨体を自覚してか知らずか、とにかく何にでもぶつかって歩く。まるで庭を破壊神が徘徊しているみたいだ。

　相手が無機物でも有機物でも、つまり飼い主でもお構いなし。
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　シーマス氏はもともとはジェシカさんの叔母さんのペットだったんだけど、叔母さんはコロラドへ引っ越すことになってしまった。コロラドは雪もふるし、気候的にはシーマス氏には厳しいというわけで、ジェシカさんが引き取ることになったんだけれど…。

　突然飼い主に置いて行かれ、別のおうちで暮らすことになってしまったシーマス氏は、新しい環境に戸惑い、ジェシカさんたち一家にもなかなか馴染んでくれなかったんだ。

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　ある日のこと、ジェシカさんの旦那さんがこんなアドバイスを耳にした。「バスケットボールをあげてみたらどうかな」と。

　そこでちょっと空気が抜けた感じの古いバスケットボールを用意して、シーマス氏に与えてみた。なんとシーマス氏はこれにどハマり。どこまでもボールを追いかけて遊ぶようになったんだ。

　するとシーマス氏の性格にも少し変化が現れ、穏やかになったような気がした。突っかかってくることが減り、ジェシカさんの足元で寛ぐようにもなったんだって。

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　どうやらエネルギーを発散できるようになったのが良かったみたい。そこでジェシカさんは、たくさんのカラフルなバスケットボールをプレゼント。

　ボールで遊ぶようになってから、シーマス氏とジェシカさん一家の関係は改善された。シーマス氏は家族の近くでまったりしたり、撫でさせてくれたりするようになり、信頼関係が築けてきたようだ。

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　カメは動くものを追いかけたがるし、飼い主の後追いも激しかったりするんだよね。うちのリクガメも顔を見るとダッシュで走って来るし、トイレまで追いかけて来て足の上で昼寝しているよ。

　彼らは見かけによらずアグレッシブで運動量も多かったりする、シーマス氏も知らないおうちで、自分の「動きたい！」衝動を抑えかねていたのかもしれないね。

　なんだかんだで、最初のボールが一番お気に入りかもしれないらしいシーマス氏。