
「クダクラゲ」とはその名の通り、管のようにつながって、ひも状に長く伸びる形態のヒドロ虫綱の生物である。
今回、その中でも学名Apolemia lanosa、和名では「ケムシクラゲ」と呼ばれる種類についてフォーカスした動画を紹介しよう。
sponsored links
sponsored links
The woolly siphonophore thrives in the deep sea by stretching out to catch a meal
今回のこの映像は、マランダーではお馴染みになっている、カリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館併設の、モントレーベイ水族館研究所(MBARI)の探査艇によって撮影されたもの。

彼らの身体は「個虫」と呼ばれる小さな個体がつながった群体によって構成されていて、部位によって浮きの役割をする気泡体や、推進力を得るための泳鐘など、それぞれに異なった役割がある。

そのサイズは最長で5mほどで、600~1,800mの深度に生息しているんだそう。

彼らは静かなプレデターであり、甲殻類やイカ、ワーム類、そして同種であるクラゲ、時にはこのように魚も捕食する。

MBARIによる30年にわたる深海探査により、このケムシクラゲを含むクダクラゲたちの生態もかなりわかってきたそうだ。
とはいえ深海にはまだ未知の領域も多く、きっと我々の想像を超えた生き物がまだ潜んでいるに違いない。探査が進むにつれて明らかになる部分も多いはず。
新たな発見はワクワクを呼ぶが、深海のミステリーや謎が消えていくのもなんだか寂しい気がする。我々ニンゲンは夢やロマンを求めずにはいられない生き物なんだろう。
written by ruichan
▼あわせて読みたい
コメント