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 ペットと暮らしていると、避けて通れないのが別れのときだ。いつまでもいっしょにいたいと思っても、別れはいつか必ずやって来る。

 現実の世界ではもう会うことが叶わないペットたちと、バーチャルリアリティの空間で再会することができるとしたら? みんなは会いに行きたいと思うだろうか…。
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 バーチャルリアリティの世界で第一人者として活躍しているダニエル・エスパルザさんには、13年間を共にしたラブラドールレトリバーのサムという愛犬がいた。

 彼女は年齢のせいもあって、脳に問題を抱えていた。サムに残された時間はあとわずかだった。ダニエルさんはサムと最後の休暇を過ごすために、ビーチに行く計画を立てたんだ。

 だが、サムの病状はこの最後の思い出を作ることさえ許してくれなかった…。サムはある日、眠ったまま目を覚ますことがなかったのだ。

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 ダニエルさんは、サムとの最後の約束を果たしたかった。そこで、得意の仮想現実空間で、もう一度サムに会いに行こうと考えたんだ。

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 実はダニエルさんは、サムが亡くなる前に、彼女が寝ている姿を3D映像として撮影していた。彼はそのデータを利用して、約束のビーチを仮想空間に再現した。

 サムはそのビーチで、いつも安らかに眠りながら、ダニエルさんを待っている。
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 もちろん、これはあくまで仮想現実であり、実際にサムがそこにいるわけではない。ダニエルさんも十分そのことはわかっているが、こうしてサムに会いに行けることで、悲しみが和らいでいくのを感じたそうだ。

「いわばこれは、過去への窓のようなものです。記憶のバックアップがこういう形で存在するのは、素晴らしいと感じます。仮想空間は写真とは違います。リアルな大きさのサムがそこにいるのです。彼女はいつも、私の記憶の中で生きているんです」

 ダニエルさんは先月、サニーという名前のジャーマンシェパードを新たに飼い始めたそうだ。約束のビーチで眠り続けるサムが、ダニエルさんの心を癒し、新たな犬を迎え入れるきっかけを作ってくれたのかもしれない。

written by ruichan

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