20231117_191145_batch

 タイのチェンマイでセーブ・エレファント財団が運営しているエレファント・ネイチャー・パークでは、サーカスや伐採現場などで暮らしていたゾウたちを救出し、安住の地を提供する活動を続けている。

 この財団の設立者のダリックさんを実の親のように慕っているのが、カム・ラーという雌の象なんだ。




sponsored links
sponsored links


Heartwarming Welcome Home: Darrick Reunites with the KhamLa Herd! - ElephantNews

 今回、ダリックさんは1か月ほどカナダへ里帰りして留守をしていたんだそう。ようやくタイに帰って来たダリックさんが、川に入ってカム・ラーの名前を呼ぶよ。

20231117_190927_batch

 するとあんなに遠くにいたカム・ラーは、ダリックさんの姿を見つけた途端、まるで彼の名前を呼ぶように大きな声を上げながら、こちらに向かってまっしぐらに走って来る。

20231117_190927 (2)_batch

 1カ月ぶりの再会に、「どこに行ってたのよう!」とでも言いたげなカム・ラーとその家族たち。

20231117_190927 (5)_batch

 ひとしきり再会の挨拶が済んだ後も、カム・ラーはダリックさんを離そうとしないんだよ。

20231117_190927 (6)_batch

 前の記事でも紹介したように、    ダリックさんはカム・ラーをサーカスから救い出して、お母さんともう一度会わせてくれた大恩人。その愛情は10年経っても色あせないどころか、ますます強くなっているみたいだ。

 観光立国であるタイには、今も象の背中に乗ったり猿の芸を見たりといったメニューを売りにしている観光施設がたくさんある。だがそこで働いている象や猿たちがどんな扱いを受けているかまでは、観光客である我々にはなかなか想像が及ばないのも事実である。


 中には虐待に近い飼育をしている業者もあるようだ。そんな業者たちは、SNSでの誹謗中傷やフェイク画像など、ありとあらゆる手段を使ってダリックさんたちを攻撃してくるんだそう。

 終わりのない戦いの中にあっても、ダリックさんたちは傷つき、痛みに耐えながら日々を送っている動物たちを少しでも多く救いたいとの一念で、この財団を運営しているんだそうだ。


 現在このネイチャー・パークには、象をはじめ猿や犬、猫などたくさんの生き物たちが保護されて、安全な環境で落ち着いた毎日を過ごしている。この幸せな日々がずっと続くよう祈っているよ。



written by ruichan

▼あわせて読みたい
食べ物で遊んじゃいけません!アジアゾウの子供たち、草の食べ方をマスターする


タイの赤ちゃん象「ちゃんと同じにできるんだから!」と、ママたちの行動の真似をする


「また絶対にいっしょに暮らそう!」離ればなれになるゾウの別れのシーンが涙なしでは見られない


閲覧注意!ゾウのお医者さんたち、処置の最中に●●まみれになってしまう


だって大好きなんだもの!自転車に乗る飼育員さんを追いかけるゾウ