
カリフォルニア西海岸の沖にあるケルプの森。海藻がうっそうと生い茂る中に、1匹のネコザメの子供が迷い込んで来た。恐ろしいプレデターたちが徘徊する夜の森で、小さなネコザメは生き残れるのだろうか?
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Horn Shark Escapes Being Eaten Alive | Planet Earth III | BBC Earth
巨大なジャイアントケルプが生い茂る海中のジャングル。豊かな森の中には、多様な海の生き物たちが暮らしている。1匹のネコザメが、その間を縫うように泳ぎまわっている。

この森にはもちろん恐ろしいプレデターたちも待ち受けている。ジャイアントシーバス(コクチイシナギ)やホオジロザメの仲間など、巨大で危険な魚たちが、夜になると獲物を求めて徘徊し始めるんだ。
中でも砂の中に身体を埋めて獲物を待ち伏せするカスザメには要注意。不用意に近づくとご覧の通り、一瞬で大きな口の中にとらえられてしまう…。不運なネコザメの子供も、ここで命運が尽きたかに思われたのだが…。

なんとカスザメはしばらくの間固まった後、ネコザメをゆっくりと吐き出した?

実はネコザメの背びれの付け根にはとがった棘が生えていて、カスザメは呑み込むことができなかったようなんだ。

カスザメはエイに似た平べったい身体をしていて、器用に砂の中に潜って獲物を待ち伏せする。種類のもよるが、中には体長が2mを超えるものも。ぎょろりと眼だけを光らせて周囲の様子を伺っている様子は実に恐ろしい。
だが動画にもあったように、一か所に動かないでいると、それを察知したさらに大きな魚に狙われることもある。ケルプの森は、まさに弱肉強食のジャングルなのだ。
今回は九死に一生を得たネコザメだが、夜の森にはこの他にも多くの危険が待ち受けている。無事に朝を迎えられるといいんだけど。
こちらは可愛い赤ちゃんカスザメ。手のひらに乗るほどのサイズだけど、立派に砂に潜っていく様子は一人前のプレデターだ。
written by ruichan
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