以前カラパイアでも取り上げたことがあるんだが、日本の海の底にミステリーサークルを作るアマミホシゾラフグという魚がいる。
このサークルは、オスがメスの気を引くためにせっせと作るものなんだそうだ。この仕上がり具合で、自分の子孫を残せるかどうかが決まるわけで、オスにとっては自分のフグ生をかけた作品だ。
今回、このフグそっくりのロボットカメラが、一生懸命頑張るオスのために一肌脱ぐことにしたらしい。
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Pufferfish Builds Sand Sculpture for Mating
アマミホシゾラフグは日本の奄美大島から琉球諸島の近海で暮らす、体長15㎝ほどのフグの仲間である。このフグが一躍有名になったのは、2012年、海底に描かれた謎のミステリーサークルのクリエイターであることが判明したときだ。
このサークル、実はこのフグの産卵床であり、オスが独りで造り上げるもの。このサークルの出来によって、メスの心をつかめるかどうかが決まるのだ。
だから、海藻とかのゴミが落ちているのは言語道断。見つけたらすぐに取り除くよ。
でもそれだけじゃ不十分。メスに「ステキ!」と思ってもらうためには、さらにゴージャスなデコレーションが必要なんだ。
そこで白い貝殻を拾って、サークルの周囲を飾って行く。でも貝殻を集めるのも大変だし、たったひとりではなかなか作業が進まないよ。
そこに登場したのは強力な助っ人。アマミホシゾラフグそっくりに作られたロボットカメラだ。彼らの生態を観察するために投入されたこのロボットが、貝殻拾いをお手伝い。
口先で器用に貝殻を拾っては、サークルまで届けるよ。
ロボットカメラの協力の甲斐あって、メスのお眼鏡にかなうサークルが完成した! 丹精込めたミステリーサークルが、ふたりの愛の巣になるんだ。
このサークルは、直径が2mとかなり巨大な物なんだそう。オスは自分の身体やヒレを使って、外側から中心に向かって砂を掘ることで、複雑な幾何学模様のミステリーサークルを造っていく。
完成までには1週間ほどかかるんだそうだが、こうして一生懸命仕上げたサークルも、メスのお気に召さなければ中に入ってすらもらえない。逆にメスの気に入るサークルを造ることさえできれば、複数のメスが引きも切らずやって来ては、ハーレム状態になることもあるらしい。
いったい何がアピールポイントになっているのかは、今のところはっきりわからないんだそうだ。今回のこの映像では、白い貝殻がポイントだったみたいだけどね。
ミステリーサークルを造る様子は、こちらの「いおワールドかごしま水族館」の動画でも見られるよ。良かったらぜひ見てみてね。
【神秘】アマミホシゾラフグの巣作り
written by ruichan
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