
みんなは羊にどんなイメージを持っているだろうか。ふわモコの生き物、寝るときに数えるヤツ、もしかしたら戦闘民族ラムブロ一族が真っ先に思い浮かぶ…なんてお友だちもいるかもしれないけど。
今回ご紹介するのは、荒ぶる黒羊ラムブロさんとは対照的に、真っ白な天使の羽を持った子羊なんだよ。同じニュージーランドのお話なんだけどね。
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Lonely lamb meets the daddy of his dreams
5年前のある冬の朝、ブレンドンさんが散歩をしていると、向こうから1匹の子羊がやってきた。飛んできた…という言い方がピッタリなほど、大喜びで走って来たんだよ。

恐らく前日くらいにどこかで生まれて、親とはぐれて迷子になってしまったらしい? だが、子羊の母親がいるであろう羊の群れは、既にどこかへ移動してしまっていた後だった。
自分に甘えまくる子羊が放っておけなかったブレンドンさんは、何とか母親らしき羊を見つけたものの、彼女が子羊に興味を示すことはなかった。育児放棄されたものか…。
それからブランドンさんの奮闘が始まった。彼はこの子羊を引き取って育てることにしたのだ。だがそれは並大抵の苦労ではなかった。獣医師に相談し、一日に6回もミルクをあげる生活に。

一週間も経つと、子羊はすっかり元気になり、庭を駆け回るようになった。まるで「生きてるってステキ!」と、全身で幸せを表現しているみたいに。
ブレンドンさんはこの子羊にビーンズという名前をつけた。そして友だちが欲しいだろうと、もう1匹フロスティという名前の羊を保護することに。
これが、ブレンドンさんの人生の転機だった。当時は在宅で仕事をしていたブランドンさんは、これをきっかけに、羊たちのためのサンクチュアリを運営することになったのだから。

ところでビーンズはウィルとシャー種の羊である。この種類はニンゲンによって羊毛を刈られるのではなく、自然に換毛するんだそうだ。
春になって、初めてビーンズの冬毛が抜け落ちたとき、ブランドンさんは驚きを隠せなかった。なんせその背中には、ちょうど一対の天使の羽のような形で、左右にひと房ずつの冬毛が残っていたんだ!

以来ビーンズは聖ビーンズと呼ばれるようになり、ブレンドンさんが始めたサンクチュアリの名前も、そのまんまSaint Beans Animal Sanctuaryに。

ブレンドンさんは「10年前の自分が、もし将来羊たちのサンクチュアリを運営することになるとか言われたら、きっと一笑に付していたよ」と語っている。そのくらい、ビーンズとの出会いはブレンドンさんの人生を変えてしまったんだね。
ビーンズと仲間たちの様子は、Instagramで日々更新されているよ。ぜひ一度遊びに行ってみてね!
written by ruichan
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