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 8月31日の午前10時過ぎ、アメリカのネブラスカ州ノーフォーク警察は、1件の信じられない通報を受けた。「助手席に牛を乗せた車が走っている!」

 早速出動した警察チームは、当初「牛と言っても小さいヤツだろ」程度の認識だったそう。だって助手席に乗るくらいだから。だが現場に到着してみると、彼らの度肝を抜くような光景が待っていたんだ。
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Car with giant bull as passenger pulled over by Nebraska police

 現場に駆けつけたチャド・ライマン警部率いる警察官たちは、自分たちの目を疑った。助手席に小さなわんこサイズの牛でも乗っているんだろうと思ってやって来たら、そこにいたのは天井を取り除いて改造した車に、窮屈そうに納まっている巨大なワツシ種の成牛だったんだ。

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 慌てて車を停止させた警察は、とりあえず交通違反で運転手に事情を聴くことに。

 運転していたのはノーフォーク郊外に住むリー・マイヤーさんで、牛の名前はハウディ・ドゥーディ。ハウディさんは地元では有名な巨大牛で、パレードなどの常連で人気者だったようだ。

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 リーさんは「いつかハウディを車に乗せてやりたい」と、長年思っていたそうで、この車をハウディさんのために改造したらしい。フレームやサスペンション、床、タイヤなどを強化して、天井や窓は取り払った。

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 実はこれを実行する前、孫娘に「やめて」と止められたんだそう。だがそこでムキになってしまったリーさんは、「お祖父ちゃんにはできるんだ!」と孫娘に見せてやりたい一心だったんだって。

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 だが警察や陸運局の許可を得ずに行った改造は違法である。「わしは今まで問題を起こしたことはない! 保険にだって加入しとるし、免許証だって持っている!」とリーさんは主張したそうだが、そういう問題じゃないってば。

 ライマン警部に叱られるリーさん。あんまり反省はしていなそうだ。
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 とりあえず今回、警察は警告するにとどめ、ハウディを安全に連れて帰るように指導したとのこと。

 ハウディさんの体重はおそらく1トンを超えていると見られており、ひとつ間違ったら本人はもちろん、周囲にとっても不幸な事態になりかねなかった。大きな事故などなくて本当に良かったよ。

References:News Channel Nebraska / written by ruichan

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