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 雄のライオンは、自分が群れを乗っ取ったとき、前のボスであった雄の子供を殺してしまうことがある。子供がいると雌は発情しないため、自分の子供を産ませるにはてっとりばやく今いる子供を殺してしまった方が都合がいいのだろう。

 だが、我が子を殺された雌ライオンが、その怒りと悲しみ、恨みを忘れることはないようだ…。
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Lioness with new cubs smacks male lion that ate her previous litter

 この映像は、ケニアのマサイマラ国立保護区で撮影されたものだそうだ。1頭の雌ライオンが、群れのボスの雄ライオンに激しく敵意をむき出しにしている。

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 どうやら自分の子供たちに、雄を近づけまいとしているようだ。
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 子供たちを見つめるまなざしは、優しいお母さんもの。だがこの子ライオンたちの父親は、左にいる現在の雄ライオンなのだ。

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 つまり、子供たちにとっては左にいるのはパパである。甘えて駆け寄ろうとするのだが、その度にメスライオンは牙を剥きだして雄を威嚇する。

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 実はこの子ライオンたちは、雌ライオンにとって2回目の妊娠で生まれた子供たち。最初の子たちは左側の雄が群れを乗っ取ったときに、彼に殺されてしまったのだという。

 実の子であるこの子たちの命を、件の雄ライオンが奪うとは考えにくいのだが、母である雌ライオンにとっては「子供たちの敵」に変わりはないのだろう。

 でもって、雄の方は反撃するでもなく怒るでもなく、なんとなくすごすごと引き下がっている感じなんだ。ライオンたちの中にあるドラマというか、家族の意味を考えさせてくれる気がするよ。

written by ruichan

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