殺処分寸前で温かい家庭に迎えられた老犬。だが彼は心に大きな傷を負っていて、新しいご主人にもなかなか心を開こうとしなかった。
だがそんな彼には、ご主人たちも知らなかったステキな一面があったんだ。それは朗々と響き渡る美しい歌声。今日はぜひ、彼の歌に耳を傾けてほしい。
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Elderly dog saved from shelter sings beautifully
アメリカ中西部で暮らすナネットさんは、最近相次いで2匹の愛犬を亡くした。悲嘆に暮れていた彼女のもとへ、殺処分を控えた動物たちを収容している施設から、1本の電話が飛び込んで来た。高齢の犬が保護されてきたけれど、引き取る気はないか?と尋ねる内容だった。
その犬の写真を一目見ただけで、ナネットさんはその犬~ラルフィーに心を奪われた。「この子は絶対にうちに連れてくる!」そしてすぐに施設に迎えに行ったんだ。
施設に来るまでのラルフィーがどんな生活をしていたのかはわからない。だが極端にニンゲンにおびえ、撫でようとしただけで「ぶたないで!」と身構える様子に、ナネットさんは心を痛めた。
ラルフィーが心を開いてくれるまでには、多くの時間が必要かもしれない…。
それでもナネットさんは、全身全霊を込めてラルフィーを受け入れ、献身的に面倒を見た。歯を何本か抜き、曲がった背骨のケアも行った。
ラルフィーは徐々に、ナネットさんは怖くない!ことに気づき、そして同時に「愛情」とは何かということも身をもって学んでいった。
だが、ナネットさんのご主人に対してはまだ、心を開くことができなかった。一緒に散歩に行くのは大好きだけれど、男性の声で話しかけられると途端に唸り声をあげるラルフィー。もしかすると、過去ニンゲンの男性にひどい目にあわされていたことがあったのかもしれない…。
そんなラルフィーに対するナネットさんたちの印象が劇的に変わった出来事があった。ある時、ナネットさんはラルフィーと一緒に、犬を飼っている友人たちとの集まりに出かけた。そこで他の犬たちに「遊ぼう!」と吠えかけられたラルフィーは、突然空を見上げて、高らかに遠吠えを始めたんだ。
それにつられるように、他の犬たちもいっしょに遠吠えの大コーラスが始まった。ラルフィーの美声にナネットさんはビックリ。そもそも彼がそんな風に、他の犬たちと交流できるとは思わなかったのだ。
まだ心の傷のすべてが癒えたとは言えないかもしれない。だがどんなに時間がかかっても、ナネットさんはあきらめずに、優しく見守り続けていくつもりだそうだよ。
ラルフィーとナネットさんのデュエットなんかも、TikTokで披露されていたりするよ。ぜひ遊びに行ってみてね。
@hotseniorpups Whose voice is better? #singingdog #howling #barking ♬ original sound - ⭐️Senior Rescue Dog Stan + Mom
written by ruichan
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マランダー
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