
インドのアーンドラプラデシュ州にある小さな村に、1人の漁師が住んでいた。彼は毎日魚を釣っては市場で売り、稼いだお金で息子を学校にやっていた。息子には漁師ではなく、もっと別の未来の選択肢を与えたかったからだ。
そんなある日、漁に出た彼の前に、1匹のワニが姿を現した…。
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Mann Rettete ein Krokodil vor dem Sterben. Jahre später geschah das Unerwartete.
インド亜大陸の東海岸から内陸に向かって流れるゴーダバリー川。その岸辺にマントゥルという小さな村がある。ここで漁師をして生計を立てているアンボさんは、ある朝、日の上る前に川へと漁に出た。
朝日がようやく上って来たころ、アンボさんはボートのそばに何か大きな生き物がいるのに気がついた。ワニだ!

アンボさんの小さなボートは、ワニに体当たりされたらひとたまりもない。アンボさんの顔に緊張が走ったが、ワニは襲って来る様子はなく、それどころか、静かにボートに寄って来たんだ。
よく見るとワニの口にはビニール袋が絡みついている。もしかして、これを取ってほしいのかな? アンボさんは釣り竿を駆使して、なんとかビニール袋を取り去ることに成功した。

ワニはまだ年若い子供のようで、なんと村に帰るアンボさんの後についてきたんだ。その様子を見たアンボさんの奥さんはパニックになったが、ワニは魚をもらうなどして大人しく村で過ごして行った。

それから3年後。ワニのことなど忘れかけていたアンボさんが、息子を連れて釣りに出かけていた間に、村にワニが戻って来た。どうやらアンボさんを探しているらしい?
翌日村に帰ったアンボさんは、それが間違いなくあの時助けてやったワニだと確信した。あの時はまだ小さかったワニも、すっかり成長して一人前に。アンボさんはこのワニに「リスカ」という名前をつけてやったんだ。

リスカはその日以来ずっと村に住み着いて、アンボさんやその家族、村人たちから魚をもらったりして暮らしていた。一時期数か月ほど姿を見せなかったことはあったものの、やはりまた村へ帰って来ては、今も気ままな生活を続けているそうだ。

この奇跡のようなストーリーは口コミで広がり、本やドキュメンタリーが作られ、現地の教科書でも紹介されるようになった。
現在アンボさんと息子のボディくんは、川をきれいにする運動に取り組んでいて、村人たちと協力して川に捨てられたビニール袋を拾う活動をしているそうだ。ボディくんは「きれいな世界をつくる」ために、いっぱい勉強して政治家になりたいと考えているみたいだよ。
written by ruichan
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コメント一覧 (2)
マランダー
が
しました
そのきれいな心で川もきれいにしておくれ。
マランダー
が
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