
ウルフドッグ、あるいは狼犬をご存じだろうか。文字通り、狼の血の混ざった犬のことである。アメリカで野生動物の保護施設を運営している女性が、ふとした縁で引き取った1頭のウルフドッグに、心を奪われてしまったようなんだよ。
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'Aggressive' wolf dog meets a good human and here's how he reacted
アメリカのニューヨーク州で、Arctic Fox Daily Wildlife Rescueという野生動物の保護施設を運営しているキムさんのところに、昨年の春環境保全局から依頼があった。「ウルフドッグを引き取ってくれないか?」と。
だが当時、キムさんはウルフドッグについてあまり知識がなく、飼育した経験もなかった。そこで「一時的に預かるだけなら」と、ダコタという名前のウルフドッグを迎え入れたんだ。

ダコタは狼の血を引くだけあって、気性が荒いという話だった。不安を抱えながらダコタを受け入れたキムさんだったが、その不安は杞憂に終わることに。
というかむしろダコタは人懐っこく、キムさんをハグとキス攻撃で放さない。ダコタとの特別なきずなを確信したキムさんは、当初の予定を変更し、ダコタをずっと手元で飼うことにした。

DNA検査の結果、ダコタは55%狼の血を引いていることがわかった。残りはアラスカンマラミュートやジャーマンシェパードなども混ざっているんだって。
キムさんのところへ来る前は、ダコタは路上で見世物のように扱われていたらしい。キムさんの経験では、ウルフドッグは狼の血の割合が高いほど攻撃的になるわけではないんだそう。むしろ逆で、その割合が低いほどアグレッシブになる傾向が強いんだそうだよ。
ダコタがキムさんのもとにやって来てから、近所の犬たちの生活が一変したらしい。それまで遠吠えなどしたことのなかった犬たちが、ダコタの影響で延々と遠吠えをするように。狐もそのコーラスに合わせて鳴き始めたり、ときには森の中でコヨーテまでもが遠吠えに加わることもあるんだそう。

ある日、キムさんはふと思いついて、雪の中倒れたふりをした。するとダコタがすぐに心配そうにやってきて、キムさんの様子をチェック。その際、他のウルフドッグたちが近寄ることを許さなかったんだって。
ダコタに心を奪われたキムさんは、自分が運営する保護施設内にウルフドッグのための区画を増設。今では複数のウルフドッグたちがここで生活しているんだそうだ。
キムさんとダコタ、そして保護施設にいる動物たちのエブリディライフは、InstagramとFacebookで日々更新されているよ。ぜひ遊びに行ってみてね。
written by ruichan
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