毎年春になると、牧場や動物園などでは羊たちの出産シーズンを迎える。可愛い子羊たちが誕生し、そこかしこで微笑ましい母と子の風景が見られるわけなのだが、中には親を亡くしたり、育児放棄されたりした子羊たちも現れる。
そんな子羊たちのために、通常なら子供を亡くした母羊とのマッチングが行われるのだそう。だが今回、子羊たちの母親代わりになったのは、なんと同じ牧場で暮らすウサギだったんだよ。
sponsored links
sponsored links
This Giant Rabbit Is Like a Mother for Orphan Lambs 🐰 Amazing Animal Friends | Smithsonian Channel
イギリスのスコットランドにあるアドベンチャーパーク、Auchingarrich Wildlife Centreでも、子羊たちの出産ラッシュを迎えていた。だが毎年ごく少数ではあるが、育児放棄される子羊たちも現れるんだそう。
母羊のミルクが出なかったり、あるいは子羊に乳首を吸う力がなかったりと、その原因はさまざまだ。しかし母羊に寄り添って体を温められなかったり、ミルクが飲めなかったりすると、子羊たちは生き延びることができないんだよ。
このセンターではミルクもちゃんと1日に5回、ニンゲンの手で与えられる。子羊たちが暖かく過ごせるように、手編みのセーターが用意されている。だけどやっぱり、お母さんの温かなぬくもりにはかなわない。
ところで、子羊たちがご飯を食べている小屋の仕切りの向こうには、1匹のウサギが暮らしていた。子羊たちはこのお隣さんに興味津々。
ウサギの名前はミリーさんと言って、コンチネンタル・ジャイアント・ラビットという、世界最大級の種類なんだ。
以前カラパイアでも特集したことがあるこのでかさ!
だがそのでかさゆえに、ミリーさんは独りぼっちだった。ウサギはもともと群れで生活する生き物だったため、ミリーさんも仲間が欲しい。
一人ぼっちのミリーさんと、親のいない子羊たち。飼育員さんたちは、彼らを一緒にしてみることにしたんだ。
その結果は大成功。ミリーさんは独りぼっちではなくなり、子羊たちは優しくて温かいお母さん代わりの存在を得た。
もうすぐセーターも要らないほど暖かい季節がやって来る。彼らはこれからもずっと寄り添いながら、ハッピーな毎日を過ごしていくことだろう。
このセンターには羊やウサギだけじゃなく、40種類もの生き物たちが飼育されていて、彼らと触れ合うことのできる、いわば動物たちのテーマパークだ。
触れ合い体験や飼育員なりきり体験のほか、園内ではキャンプまでできてしまうんだって。スコットランドを訪れる機会があったら、このセンターに行ってみるのもいいんじゃないかな。
written by ruichan
▼あわせて読みたい
ウサギの最大種のひとつ、コンチネンタル・ジャイアント・ラビットのココアパフさん、モフられてうっとり
「世界で一番かわいい羊」がオヤツ目がけてまっしぐら!ヴァレー・ブラックノーズの全力疾走がかなりキュートな件
迷子の子羊「あたしも仲間に入れてちょうだい!」と、犬たちに混じってお散歩する
愛されちゃってどうしよう!甘えん坊子羊に懐かれまくりの農場主さん再び
犬たちと共に暮らしてきたヒツジのマーリーさん、ちょっとずつ犬化か。
コメント