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 リカオン、あるいはアフリカン・ワイルドドッグと呼ばれる動物は、サバンナ屈指のハンターである。彼らは群れで行動し、驚異的な70~80%という狩りの成功率を誇っている。

 この高い成功率の背景には、群れとして組織立った行動をとる彼らのコミュニケーション能力があるんだ。

 
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African Wild Dogs Vote with Sneezes

 そろそろ狩りに行くか?となったとき、リカオンたちは群れを招集し、活発に疑似ハンティングのような行動をとる。

 狩りへのモチベを上げようとしているのだろうか。
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 ここで彼らは、一つ興味深いしぐさを見せてくれる。次々に「くしゃみ」をし始めるんだ。どうやらこれは一種の「多数決」や「投票」のような行為ではないか?ということがわかって来た。

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 くしゃみの数が少ないと、「今日の狩りは止めよう」ということになるらしい。だがくしゃみをした個体が一定の割合に達すると、彼らはそのまま狩りへと出立する。

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 リカオンは非常に社会的な生き物で、お互いに協力し合って狩りをする。身体能力やリーダーシップにオスとメスの区別はなく、子供たちや弱った者は群れ全体で面倒を見るんだ。

 究極の組織的行動が、高い狩りの成功率につながっていると言えるだろう。
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 大きな耳が印象的なリカオンだが、サバンナではもしかしたらライオンよりも恐ろしいハンターなのかもしれない。

 ニンゲンが捨てて行ったペットボトルで遊ぶリカオン。

PLAYFUL WILD DOGS ENTERTAIN THEMSELVES WITH PLASTIC BOTTLE


written by ruichan

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