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 アフリカでは密猟者による野生動物の被害が後を絶たない。以前お伝えしたことのあるサイもそうだが、チンパンジーも例外ではないようだ。

 幸運にも密猟者の手から保護されたチンパンジーの赤ちゃんカイロは、保護施設に到着したとき、助けてくれたスタッフにその身を投げかけた。すべてを失ってしまったカイロの新しい生活が始まる…。
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Baby chimp throws himself into rescuer's arms

 カイロは密猟者のもとで、狭いケージに閉じ込められているところを保護された。密猟者はカイロの目の前で母親を撃ち殺し、その腕の中から幼いカイロを取り上げたのだ。

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 群れにいた大人たちはすべて殺された。密猟者は小さな子供だけは、ペットとして売るために生かしておくのだという。

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 幸いにもカイロはルウィロ霊長類リハビリテーションセンター(CRPL)に保護されて、新しい生活を始めることになった。

 保護施設に到着し、ケージを出た瞬間、カイロは助けてくれたスタッフにしっかりとしがみついたんだよ。

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 カイロは森の中で起こったことを、すべて覚えているようだ。その表情には子供らしい爛漫さはなく、不安げなまなざしが彼のおかれた境遇を物語っている。

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 目の前で家族を失い、狭くて恐ろしい場所に閉じ込められていたカイロ。その傷ついた心はどうやったら癒せるのだろうか。

「彼が森で、母親や仲間たちとずっと一緒に暮らせていたら…と思います。チンパンジーをペットとして扱うマーケットが世界になかったら、この悲劇は起こらなかったかもしれないんです」と、スタッフはカイロを抱きしめながら語っていたよ。

written by ruichan

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