Lion in the kitchen window

　事件は2021年の6月25日、南アフリカのソムカンダ禁猟区にあるBhejane Nature Training Campで起こった。

　インストラクターのディランさんは不穏な気配を感じ取り、生徒たちを車に残して一人でキャンプの建物に近づいた。すると、正面にあるキッチンの窓の向こうに何かの尻尾が見える…？



　なんと、そこにいたのは1頭のオスのライオンだった！


　窓の向こうから大きな唸り声を発して、ディランさんを威嚇して来る。


　よく見ると、その後ろにはメスライオンがいるようだ。どうやらオスの方は、このメスを口説いている最中だったらしいんだ。



　メスライオンの方はキャンプやニンゲンに慣れていて、しつこいオスから逃れるために、わざわざ人間のいる建物の近くに来たみたい。だけど千載一遇のチャンスをモノにしたいオスの方も、意を決してここまで追いかけてきたようだ。

　見たところ窓ガラスもドアもなさそうなこのキャンプ。ライオンが入ってきたら？襲われたら？と考えたら、パニックになっても不思議じゃない。長年この地域の野生動物たちを相手にしてきたディランさんだからこそ、冷静に対処できたわけで、ライオンたちは40分ほど経ってから、静かに去って行ったそうだよ。

written by ruichan

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