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 ヤマアラシという動物を間近で見たことはあるだろうか。そう、背中一面にトゲトゲの針を生やしたあの生き物だ。

 あの針は刺さるとかなり痛いらしく、獰猛なプレデターたちをも時には撃退するほどの威力を持つ。今日はアフリカのサバンナで、子供たちを守るためにヒョウと闘うヤマアラシのパパとママの奮闘ぶりを見てみよう。
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Porcupine Parents Protect Babies from Leopard

 南アフリカ共和国のクルーガー国立公園のガイドを務めるMfundo Nyambiさんと、彼がこの日サバンナを案内していたお客さんたちは、なかなかお目にかかれない光景を目にする幸運に恵まれた。

 ヒョウの目撃情報を得て、その姿を探していた一行は、思いがけない形でそのヒョウと相まみえることとなった。道路をトコトコ歩いていたヤマアラシの親子を狙って、件のヒョウが一行の目の前に現れたのだ。

 子供たちを守るために、トゲトゲの背中をヒョウに向けるパパとママ。
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 何度も何度も隙をついて子供を狙おうとするものの、その度に眼前に針の山が! これはさすがのヒョウもイヤだったようだ。

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 何度も何度も、前足に刺さった棘を口で咥えて抜くしぐさを見せるヒョウ。だんだん繊維も喪失してきたようだ。

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 ヒョウはふとカメラの方を見つめると、あきらめてその場を去って行った。痛いしお腹は空いているし、イライラするのにさらにその様子を撮影されていたなんて!と思ったかどうかはわからないが、とりあえずヤマアラシの親子の危機は去ったようだ。

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 ところでヤマアラシには、旧世界ヤマアラシと新世界ヤマアラシがいるんだそうだ。この2種は違った生き物なんだが、背中の針で身を守るという特徴が一致していたものだから、アメリカ大陸にやって来たヨーロッパ人が混同しちゃったみたいなんだよね。

 というわけなので、上のアフリカの動画に出てくるヤマアラシは旧世界のヤマアラシ、下の動画は新世界のヤマアラシ、別名キノボリヤマアラシの話だよ。同じげっ歯類という共通点はあるものの、近縁種というわけではないそうなんだ。

 下の動画は、アメリカに棲む新世界ヤマアラシにわざわざ棘攻撃をしてもらって、その抜き方を説明してくれているので、興味のあるお友だちは見てみてね。

 針に刺されるのは2:30くらいからだよ。

YIKES! Quilled by a Porcupine!

written by ruichan

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