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 膠着状態を迎えているかに見えるウクライナの戦争の状況だが、そこで暮らす人々にも、そして動物たちにとっても、過酷な日々は続いている。

 爆撃で破壊された家が建ち並ぶ、今も爆発音が鳴り響く廃村。今日はそこに取り残された犬や猫たちに、餌を届ける活動をしている動画を見つけたので紹介しよう。
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Fed four cats in an empty village in Ukraine, but one of them attacked us

 Dog&Cat Ukraine、略してdoca UkraineというこのYouTubeチャンネルでは、定期的に廃墟となった村を訪れては、そこで暮らす犬や猫たちに食べ物を届けているそうだ。

 彼らが訪れると、飛んでくる野良猫たち。最初は喜んで甘えに来たのかと思ったそうだが、どうやら違ったよう。彼らはお腹を空かせているのだ。

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 そして彼らは警戒心が強く、餌をもらうとその場では食べずに離れた場所へ持って行く。きっと今も聞こえてくる爆発音や、空爆の音に神経をとがらせているのだろう。

 次の動画は、猫に混ざって餌をもらいに来た子犬たちの様子だよ。

Feeding 3 little stray puppies in Ukraine (they growled sweetly as they ate)

 ストレスにさらされているのは犬たちも同じ。子犬のうちの1匹は、最初にもらった肉を土の中に埋めて、もう一度お代わりをもらいに来たらしい。

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 最後の動画はちょっと長めだけれど、子猫や犬たちにペットフードを配っている様子が撮影されている。


Feeding stray cats and dogs in Ukraine during the war

 上の2本の動画で鶏の足を与えていたのは、資金的な問題もあるようだ。
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 骨付きの鶏の足は、子犬や子猫には危険なのでは?という声もあったそうで、いずれはもっと登録者が増えて、動画の収益でペットフードを帰るようになることが、彼らの目標なんだそうだよ。

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 いつ終わるとも知れぬこの戦争だが、殺伐とした世界にも、こんな風に温かい思いやりに満ちた行動は生きている。

 ウクライナの厳しい冬を、どうか無事に生き抜いてほしい。そしていつか本当に、爆撃なんて恐れなくても済む平和な世界が取り戻せますように。

written by ruichan

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