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 野生の王国では生と死はいつだって紙一重。運が良ければ生き延びるし、そうでなければ食物連鎖の中で誰かの糧になるしかない。

 今日はそんな弱肉強食の世界で、その紙一重を生き延びたアンテロープたちを紹介しよう。
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WILD DOGS HUNT ANTELOPE ON EDGE OF CLIFF

 南アフリカのクルーガー国立公園で撮影されたこの動画。大きな岩の下で、リカオンの群れが何やら上に向かってジャンプしている。

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 見ると岩の上では3匹の小型のアンテロープ、クリップスプリンガーが、岩肌に貼りつくようにして、リカオンの攻撃をやり過ごそうとしていた。

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 ギリギリまで鼻先を寄せるリカオン。もし恐怖に負けて一歩でも動いたり、下に飛び降りたりしてしまったら、このクリップスプリンガーの妙運は尽きるだろう。

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 辛抱強く動かずに耐え続けたクリップスプリンガー。やがてリカオンたちはあきらめたのか、その場を去って行ったのだった。

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 そこまで高い岩ではなかったことから、そのままクリップスプリンガーを追い落としてしまえばよかったのでは?というコメント欄の声もあったけれど、万一ケガや骨折をして歩けなくなってしまったら、非常な野生の世界で生き延びることはできないだろう。

 この時、向こう見ずにも崖を上って近づいたのはまだ若いリカオンたちで、経験を積んだ年かさのリカオンたちは、この狩りそのものに興味を示していなかったんだそう。

 ちなみにこのリカオンの群れは、この後同じアンテロープの仲間であるインパラのハンティングに成功したんだそうだ。若いリカオンたちも、こうして確実な狩りのしかたを学んでいくのかもしれないね。

written by ruichan

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