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 2月のロシアによる攻撃開始から8カ月以上が経つウクライナ。戦禍の中で冬を迎えようとしている現地では、厳しい寒さに晒される前にと、ストリートアニマルたちを保護する活動に精力的に取り組む保護団体がある。

 今日も「廃ビルの近くに子犬を捨てて行った人がいる」との連絡を受けて、スタッフがその場に駆け付けたよ。

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Scared Puppies Stayed under Stone to Hide from Humans

 連絡を受けて駆けつけた先には、がれきの下で身を寄せ合っている子犬たちの姿があった。どれだけお腹を空かせていたのだろう。

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 施設に連れ帰って、お医者さんのチェックを受ける。目立ったケガや病気はないようだが、みんな全身がびっしりとノミに覆われていた。

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 早速お風呂タイムを済ませて、ホカホカになった子犬たち。気持ちよさそうだよね。
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 1匹の子犬は、すぐに引き取り手が見つかった。今はこの4匹の食欲旺盛な子犬たちが、ハッピーホームとの出会いを待っているんだよ。

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 今回ご紹介するLove Furry Friends animal rescueは、がれきの下やハイオク、ガソリンスタンドなどで暮らす生き物たちを保護し、避妊/去勢手術や必要な手当てを行ったのち、里親との橋渡しをしているんだ。


 ウクライナでは国外に避難した人や、生活状況の悪化からペットを飼えなくなった人など、やむなく、あるいは意図的に生き物たちを置き去りにする飼い主が後を絶たないんだそう。

 もともとペットに避妊/去勢手術を受けさせる意識が根付いておらず、子供が生まれたらそのまま捨てる…というケースも多いそうだ。戦争のせいばかりにはできない、飼い主の意識の問題も大きいと言えるだろう。

 下は別件で、ゴミの山の中に捨てられていた子犬たちのビフォーアフター。1匹は助からなかったが、残った3匹は輸血などの手当てを受け、すっかり元気になってそれぞれの終の棲家へ。


 もちろん、戦争が動物たちの上に暗い影を落としている事実は変わらない。こちらは5月に撮影された、爆撃で破壊された家で飼い主を待つ犬たち。もうこれ以上このような悲劇が起こらないことを、強く強く祈っているよ。


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