北大西洋から北極海にかけて生息している「ズキンアザラシ」は、ユニークな「恋のアピール」方法で知られている。まあ、頑張るのは一方的にオスのほうだったりするんだけれど、今日はその恋のさや当ての様子を見てみよう。
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World's Strangest Mating Technique | Frozen Planet II - BBC
海を覆った氷が解けて割れ目が見え始めるころ、ズキンアザラシたちの恋の季節がやって来る。オスは6歳になると、鼻の上にある風船のような組織が発達し、膨らませることができるようになるんだ。
この「風船」は、オスとして魅力をアピールするためのモノ。目当てのメスをめぐっては、ライバル同士がお互いの風船を見せつけ合っていざ勝負!
負けた方は潔く身を引くんだよ。
フリーなメスを見つけるのみ意外と大変だ。授乳中だったり既にパートナーがいたりするメスは対象外。海中からぴょんぴょん身を乗り出しては、恋の対象になる相手を探すよ。
もしライバルには勝てたとしても、次にはメスに対しても自分の魅力をアピールしなければならない。ここが一番大事!
メスに興味を持ってもらえたら、今度は左の鼻腔にある真っ赤な風船を膨らませて、自分の魅力を最大限アピールするんだ。
残念ながら、今回の主役の若いオスは轟沈。メスに追い出されちゃったね。もっとオトナになって、立派な風船で相手を魅了できるようになるまで頑張らなきゃ。
この恋は、一方的にメスの方に選ぶ権利があるわけで、オスたちは恋を勝ち取るために涙ぐましい努力をしなければならない。
ちなみにズキンアザラシの授乳期間は、たったの4日間なんだって。だから子育て中のお母さんも、この期間を過ぎれば新たな恋を受け入れてくれることも。頑張れ、男の子たち!
written by ruichan
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