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 過去に虐待されたり飼育放棄されたりしていたペットの場合、大きなトラウマを抱えていて、新しいおうちに引き取られてもうまく適応できないケースも多い。

 今回紹介するピットブルのロキシーは、過去の記憶からからおびえ続けていたんだけれど、あるきっかけからそのトラウマから抜け出すことに成功したんだ。今日はそのお話をしようと思う。

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Anxious Pittie Has A Special Weighted Blanket | The Dodo Pittie Nation

トラウマを抱えた保護犬との出会い


 ロキシーの前の飼い主は、狭いバンの中で彼女を飼っていたんだそうだ。現在の飼い主、アシュリーさんが彼女を引き取ったとき、ロキシーは周囲のすべてにおびえて、震えが止まらない犬だった。

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 そのトラウマは、ときにはけいれんの発作を引き起こすほど。あまりにもつらそうなロキシーの様子に、周囲からは「いっそ安楽死をさせた方が良いのでは?」と言われることも。だが、アシュリーさんは、他に何か方法があるに違いないと思っていた。

彼女はいつもハグされていたかった?


 そんなとき、アシュリーさんがソファで寛いでいるとき、ロキシーがカバーの下に潜り込んでくることがあった。それを見たアシュリーさんの母親が、「ロキシーに毛布を被せてみたら?」と提案してくれたんだ。

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 お母さんのアドバイスはまったくの思い付きだったのだけど、なんと毛布を被るとロキシーさんの震えが止まった!

 多分毛布の適度な重さが、ハグされているような安心感を与えるのかもしれない。そして今のところそれだけが、ロキシーさんの震えを止める方法だった。

そして奇跡が訪れた!


 しかし、四六時中毛布を被せたり抱きしめているわけにもいかないよね。悩んでいたときに、SNSでこんなメッセージをくれた男性がいた。「自分は犬用のウエイトベストを作っているんだけど、役に立てないかな?」

 そして奇跡は起こった。そのベストをつけた途端、ロキシーの世界は180度変わったんだよ!

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 まず震えが止まり、他の多くの犬たちのように、土を掘る愉しみを思い出した。そのうちにロキシーは、ベストを見ると大喜びするようになった。だって、ベストをつけると何か楽しいことが待っているのがわかったから。

まるで別の犬のようなハッピーわんこに大変身


 そしてロキシーは、アシュリーさんのルームメートの愛犬とも、すっかり仲良くなってしまった。アシュリーさんと一緒にオフィスに行っては、そこにいる猫たちと遊びたがったり。

 最初の頃の、おびえて震えていた保護犬の面影はもうない。今のロキシーは、人懐っこくて社交的で、ハッピーなわんこに大変身したんだよ。

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 ロキシーがこの家に来てから7年。現在ではベストを必要するシーンも減り、ベスト無しでもご覧の通り、リラックスして過ごせるようになったそうだよ。


 このウエイトベストはこのショップで購入したものだそうだ。日本からも通販で申し込めるみたいなので、興味のあるお友だちは見て見てもいいかも?


written by ruichan

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