
image credit:Instagram
マランダーで依然ご紹介したこともある「イバラカンザシ」という生き物は、英語の名前を「クリスマスツリー・ワーム」と言う。その名の通り、まるで2本のクリスマスツリーがサンゴから生えているような形をした生き物なんだ。
イバラカンザシはそのユニークな形態はもちろんのこと、鮮やかでカラフルでバリエーション豊かな色彩でも人気の生き物である。今日は様々な色に彩られたイバラカンザシを、海中写真でご紹介しよう。
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1. フィジーのカンダブ島沖で撮影された、イバラカンザシの花畑
2. 鮮やかな黄色のイバラカンザシ
3. マレーシアのテンゴール島にて。先端の様子がよくわかる
4. サンゴに「棲管(せいかん)」という管を埋め込んで、身体を固定しているんだ
5. ツリー状の部分は口の横にある「鰓冠(さいかん)」という組織が伸びたもの。この器官を使って、イバラカンザシは呼吸したり食べ物を濾し取ったりしているんだ
6. 鰓冠の色は様々で、中にはグラデーションで複数の色に彩られている個体もいる
7. およそ7割が、2色以上の色を持っているんだそうだ
8. 真ん中に見える丸い器官は、棲管の蓋に当たる部分だ
9. 緻密な色使いに魅了される
10. こちらは赤いカイメンの上に「生えた」赤いイバラカンザシ
11. 鰓冠がどんどん伸びてらせん状になった結果、このような造形美が現れた
12. カラフルで美しい姿だが、分類学的にはケヤリムシやゴカイの仲間である
イバラカンザシがサンゴに埋め込まれた棲管から、鰓冠を徐々に開いていく様子はこちらの動画にはっきりと撮影されているので、よかったらぜひ見てみてほしい。
Christmas Tree Worm 2021
イバラカンザシは本州以南の日本近海でも見ることのできる生き物だ。この夏、海を訪れる機会があったら、ぜひ探してみてはいかがだろうか。
written by ruichan
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マランダー
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