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 アフリカのナミブ砂漠。水も食べ物も手に入れることが難しい、生きとし生けるものを拒絶する過酷な環境の中で、1匹のカッショクハイエナが子育てをしていた…。今日はその珍しい映像を見てみよう。
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This Ghost Town Is Home To Africa's Rarest Predator | BBC Earth

 ここはナミビアの大西洋側に広がるナミブ砂漠。面積約50,000km²にも及ぶ広大な乾いた大地である。一説には世界で最も古い砂漠なんだそうだ。

 その一角にあるゴーストタウンに、1匹のカッショクハイエナが住み着いていた。
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 このカッショクハイエナはメスで、なんとここに住み始めてから15年が経つんだとか。その間、9回も出産を繰り返し、この廃墟で子育てをしてきたんだそう。

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 今も2匹の子供たちの子育て真っ最中なんだが、生後4か月を過ぎた子供たちは、そろそろ固い食べ物が必要な時期。

 だが周囲には生き物の気配はなく、母親や食べ物を探すために、砂漠を1日30㎞以上歩き続ける。時には数日間、廃墟を留守にしなくてはならないことも。

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 食べ物を捕るには理想的な場所とは言い難いが、敵に襲われる可能性の少ないこの廃墟は、母親にとっては比較的安心して子育てができる場所でもあるのだ。

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 カッショクハイエナは1日の半分近くの時間を食べ物を探すために費やすのだそう。動物の死骸はもちろん、時には昆虫や鳥の卵、果物、さらに海の近くでは魚やカニなどを食べることもあるのだとか。

 生き延びるため、子供たちを生かすためには、とにかく食べ物を探し続けなければならない……そんな過酷な環境での15年は、驚異的な長さのはず。この子供たちが無事に一人前になって、巣立っていける日が来ることをお母さんと一緒に祈りたいと思う。

written by ruichan

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