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 馬は群れで過ごす生き物である。仲間とのきずなが、彼らにとっては何よりも大事なものなんだ。インド西北部の都市ウダイプルで、ストリートアニマルたちの保護活動をしているAnimal Aidに今回寄せられた通報は、そんな馬に関するものだったんだ……。
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Desperately worried horse gallops behind ambulance carrying her critically ill friend..

 スキーは目が見えないという理由で、路上に捨てられた馬だった。盲目の彼女は車にひかれ、顔に酷いケガを負ってAnimal Aidに保護されたんだ。

 Animal Aidで保護される動物たちの中には、馬はそれほど多くない。スキーは牛たちに囲まれて暮らしていたが、目の見えない彼女は彼らとうまくコミュニケーションをとることができず、いつも独りぼっちだった。

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 そしてまた別の日。もう1頭の馬が捨てられて、息も絶え絶えで横たわっているという通報があった。早速スタッフが駆け付けると、馬はすでに危ない状況だった。

 インドでは結婚式などのイベントで馬が登場するシーンがよくあるのだが、はっきり言って現地の結婚式は騒音の嵐。馬にとってはストレスの多い生活なんだ。そのために体調を崩し、捨てられる馬が後を絶たないんだそう。

 この馬も一刻を争う状況だった。急ぎ救急車に乗せて施設の病院に運んだが、なんとその後ろを必死に追いかけてくる馬がいる!

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 この馬は、瀕死の馬の親友だったらしい。気づいたスタッフは救急車の速度を緩めてあげたんだ。そしてとうとうAnimal Aidの施設までついてきた馬は、親友のそばにそっと寄り添う。

 だが、残念ながらスタッフの必死の治療も力及ばず、瀕死だった馬は虹の橋を渡って行ったんだ。

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 残された馬には「ベル」という名前が付けられ、Animal Aidで暮らすことに。やがてベルはスキーに出会い、そしてスキーも視覚以外のすべての感覚を使って、ベルのことを認識した……お互いがお互いを「親友」として。

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 すっかり仲良くなった2頭は、きっとこれからも寄り添って、平和に暮らしていくことだろう。

 Animal Aidで紹介される動画には、ハッピーエンドのものが多い。だがもちろん、今回救えなかった馬のように、懸命の努力をしても助けられなかった動物たちも実際にはたくさんいることだろう。

 命を救う最前線で活動するスタッフにも、きっとつらい経験は何度もあったと思うんだ。その中でも一つでも多くの命を救うために、献身的に活動を続けているかれらには、本当に頭が下がる思いだよ。

 これからもどうか頑張って、たくさんの「笑顔」を取り戻してほしいな。

written by ruichan

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