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 先の読めない状況が続いているウクライナでは、今も破壊された町に取り残された動物たちが助けを待っている。数日前、爆撃を受けた建物の地下室から、子犬たちの悲痛な鳴き声が聞こえてきた……。
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「爆撃を受けて破壊された建物から犬の鳴き声がする」という近所の人からの通報を受けて、ウクライナの保護団体EPSのスタッフが現地へ駆けつけた。EPSはウクライナ西部のフメリヌィーツィクィイ州で活動を続けている団体である。

 だが、彼らが瓦礫の下の地下室で発見したのは、すでに死亡している母犬のお乳に取りすがる13匹の子犬の姿だっだ。

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 保護した時点で、残念ながらすでに4匹の子犬たちが命を落としていた。もちろん、死んだ母犬からお乳が出るわけもなく、お腹を空かせた子犬たちは間一髪のタイミングで保護されたんだ。

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 子犬たちはおおよそ生後1か月と思われた。もう離乳が始まっている時期である。子犬たちには食べ物が必要だ。

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 彼らの母親がどのタイミングで亡くなったのかは不明だが、文字通り命の最後の一滴までもを、子犬たちを生かすために使ったのかもしれない。

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 世界中からの支援により、ペットフードや薬品、ペット用の救急車などがウクライナに届けられているものの、まだまだサポートが必要な部分は多い。

 物資を運ぶための車、そしてその車を動かすための燃料もいる。シェルターの建物はもちろん、スタッフが寝泊まりする場所や食料も必要だ。

 支援の手が届かない東部の状況は、さらに悲惨であることは想像に難くない。一刻も早く、助けを必要とする動物たちのところへ救いの手が届くことを願ってやまない。

written by ruichan

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