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image credit:Facebook

 ウクライナがロシアから奪還を果たしたブチャの悲惨な映像には、心を痛めている人も多いことと思う。そんな中でも、小さな「嬉しいニュース」が届くことも。

 今日はそのブチャの町から、かつて飼われていたペットの犬が保護され、飼い主が判明したというニュースを2本お伝えしようと思う。
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 こちらは昨日、Facebookに公開されて話題を呼んだ写真である。解放後、ブチャの町に入ったウクライナ軍の兵士が、一軒の住宅の中に取り残されていたハスキーを保護したのだ。

「飼い主を探したい」と語るアンドレイ・スミルノフさん。保護した犬を抱え上げて、車に運ぶ。犬も安心しているように見えるよね。



 これらの画像がFacebookで公開された後、なんとコメント欄に飼い主を名乗る人が現れたんだ!

 飼い主のマーシャ・マラグロヴェッツさんによると、このハスキーは「ユキ」という名前で、ブチャから避難する際に怖がって逃げ出してしまったのだそう。マーシャさんと3人の子供たち、そして近所の人達が捜索したのだが、結局見つからず、心配していたのだそうだ。

 マーシャさんは明日、アンドレイさんと会い、ユキが自分の犬であることを証明したうえで引き取る予定だそうだ。もしその場面の映像などが公開されたら、またマランダーでも紹介できればと思っているよ。
 


 下の映像は、同じくブチャで飼い主と愛犬が再会を果たしたシーンだ。この犬「ネッシー」は、ウクライナ軍に入っているベラルーシの義勇兵部隊によって保護されたものだそう。

 ベラルーシ軍の中には、ロシアの支配に抵抗して、ウクライナのために戦う部隊もいるんだそう。現地の複雑な政治と民族のあり方を垣間見せてくれるニュースでもある。


 だが、嬉しいニュースばかりではない。ブチャでは飼い主と思われる男性の遺体の横を離れない犬の姿も写真に収められている。悲しくショッキングな光景なので、興味のある人は心の準備をしたうえでこちらのリンクを見てほしい。

※2022.4.11 一部内容を加筆修正のうえ再送します。
written by ruichan

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