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 マランダーでこれまでにも何度かご紹介してきたマヌルネコ。ちょっぴり不機嫌そうに見える顔と、ガッシリとした身体つきが印象的な猫族である。

 今日はロシアのシベリア動物園で撮影された、雪の中のマヌルネコの様子をご紹介するよ。あのモコモコっぷりが真っ白な銀世界にまたよく似合うんだ。 
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Young Pallas' cats are playing on Christmas

 シベリアから中央アジアにかけて、広く分布するマヌルネコ。その名前の由来は、モンゴル語の「小さな山猫」なんだそう。

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 ネコ科の動物たちの中でも、最古の系統だと言われるマヌルネコは、標高の高い乾燥した岩場を棲み処としていて、厳しい環境に適応した特徴を備えている。

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 分厚い毛は寒さの中でも身体を冷やさないためだし、ずんぐりした体形は岩場に身を隠して獲物を狙うためには便利なんだって。また、目の位置が高めなのも、岩場での狩りには有利なんだ。

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 両耳の間隔が離れているのも、家猫とは違うマヌルネコの魅力の一つだ。
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 モコモコした外見から、大きめに見られることが多いんだけど、マヌルネコの体長は50~60cmと家猫と大して変わらない。だが家猫と違うのは、瞳孔が丸いまま収縮するので、瞳孔の細いあの猫目は見られない点だ。

 かつては毛皮目当てに狩猟の対象となっていた時期もあり、まら最近では、森林の伐採や餌となるげっ歯類の減少により個体数は年々減ってきているらしい。将来の絶滅が心配されている生き物の一種でもあるマヌルネコ。保護活動も本格的になりつつあるので、これから数が増えていくことを願っているよ。

written by ruichan

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