カラスは非常に賢い生き物である。ニンゲンの顔も覚えるし、言葉もしゃべるし、パズルだって解いてしまう。ドイツのとあるお宅では、庭にやってくるカラスたちと友情を無ずんだ女性がいた。今日はそのカラスたちのストーリーをお届けしよう。
sponsored links
sponsored links
Wild crow visits woman daily to play games
ドイツのベルリンで暮らすアレクサンドラさんの庭には、クレリ氏というカラスが遊びに来る。このクレリ氏は、並み居るカラスたちの中でもひときわ賢いカラスだった。パズルも一瞬で解いてしまうし、エサを隠してもすぐに見つけてしまうんだ。
自然や生き物が大好きだというアレクサンドラさん。彼女とクレリ氏のそもそもの出会いは、何の気なしにピーナッツを手の平に乗せて、カラスにあげてみようとしたところから始まった。物おじせずにやって来たクレリ氏は、彼女の手の平からピーナッツをとっていったんだ。
以来アレクサンドラさんは、クレリ氏とお互いに理解し合おうという努力を続けてきたという。
この庭にはクレリ氏のパートナーで、クルーさんというメスのカラスがやって来るが、クルーさんはアレクサンドラさんとパズルを愉しむことはないという。
カラスたちの間には厳然としたヒエラルキーがあって、アレクサンドラさんと遊ぶのはもっぱらクレリ氏の特権だったようだ。気の毒に思ってクルーさんに餌を上げようとしても、クレリ氏が横からさらっていってしまうことも多いんだとか。
恋のシーズンが来ると、クレリ氏は食べ物をクルーさんに食べさせるようになる。だがほかの季節は独り占めして、どこかに隠してしまうんだって。
もっとも、世の夫婦あるあるなのか、隠し場所はクルーさんに筒抜けの模様。クレリさんがその場を離れると、その隠し場所にクルーさんがやって来て、サクッといただいていくことも。
やがてふたりの間には「カミ」くんという名前の子供が生まれた。カミくんは誰も教えていないのに、パズルを解いてしまうようになったそうだ。
クレリ氏の一家は毎朝8時ごろに庭にやって来て、アレクサンドラさんと過ごしていく。雨が降っているときなど、ずぶ濡れのカラスたちを見て申し訳ない気持ちになることもあるというアレクサンドラさん。
でもそれが自然なのだと自分の言い聞かせつつも、雪がたくさん振ったときには、クチバシにクチバシについた雪をとってあげることもあるそうだよ。
秋から冬にかけて、彼らは大きな群れを作って、少し離れた場所にある湖で過ごすようだ。既に「家族」みたいになってしまったというアレクサンドラさん。今日もきっと、クレリ氏たちと穏やかなホリデーシーズンを過ごしていることだろう。
アレクサンドラさんとクレリ氏一家の交流の様子は、インスタグラムで見守ることができるよ。ぜひ遊びに行ってみてね。
written by ruichan
▼あわせて読みたい
街角で保護されたカラスの子、大きなお口で「お腹が空いた!」とご飯をおねだりする
人懐こいカラス「見て見て!おいしそうな木の実でしょ?」と、プレゼントを持ってくる
カラスが突然やってきた!幼いカラス、牧場を営むお宅に舞い降りおやつをもらって撫でてもらう。
「もうここはボクの家ってことで!」人懐っこすぎるカラスが鏡の中に見たモノとは?
さすがのカラス先輩。ロシアで発見、カラスがスノボを楽しんでいた?
コメント