rambo1_640

 車の運転はニンゲンの専売特許だと思ってはいないだろうか。だが、以前カラパイアで紹介したように、訓練次第では犬だって運転しちゃうし、類人猿であるオランウータンだって華麗なハンドルさばきを見せるんだ。



 今日ご紹介する動画は、去年の秋に公開されたものだけど、数日前にまたネット上で話題になっていたので、マランダーでも改めてご紹介するね。
sponsored links
sponsored links


RAMBO DRIVING GOLF CAR IN THE PRIVATE BEACH..

 真っ白な砂に覆われたビーチを、オランウータンが運転するゴルフカートが軽快に疾走する。背景には「世界で唯一の七つ星ホテル」と言われる「バージュアルアラブ」が見える。

rambo2_640

 運転するオランウータンのランボーさんは、確かなハンドルさばきでカートを飛ばす。途中で葉っぱなんかを口に咥えちゃったりして。

rambo3_640

 しかしこの運転スキルは、多くのニンゲンたちよりも上なんじゃなかろうか。
rambo4_640

 ランボーさんはこんな名前だけど、10歳になる女の子なんだそうだ。運転の他にスケボーやジグゾーパズルもお気に入りなスーパーウーマン。そして何よりも子供の世話が大好きなんだって。

 桁違いな富豪の多いアラブ首長国連邦では、エキゾチックアニマルをペットにするご家庭も多かった。しかしそのせいで逃げ出したライオンが街中を徘徊なんて事件も起こってしまい、2017年からは一応、エキゾチックアニマルの飼育は禁止となったんだ。

 そんなドバイでランボーさんが暮らしているのは、この国の首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム陛下の妹、ファティマ王女が所有する宮殿だ。

PALACE_v05-mixedV02_640

 野生動物の保護に力を入れているというファティマ王女は、行き場を失ったエキゾチックアニマルたちを保護するサンクチュアリの運営という名目で、現在も猛獣を含む多くの生き物たちを飼育している。

 ライオンやチーター、虎、馬など、さまざまな動物たちが暮らすファティマ王女のサンクチュアリでは、昨年から「Animalia」というYouTubeチャンネルを開設。動物たちの姿を動画で発信し始めている。


Animalia - An Introduction

 野生動物をこのような形で飼育することについては、「残酷だ!」「虐待だ!」という声も根強いのだが、我々の想像を絶する豪華な宮殿で、何不自由なく健康に過ごしているのを見ると、矛盾を感じずにはいられない。確かにペットとして長年暮らしていた彼らを、今さら野生に返すのも難しいのだ。

 ランボーさん自身も、平均的な日本の家よりも広いんじゃないかと思えるくらいの部屋を与えられて、優雅に暮らしているようだ。機会があったらまた彼女の日常的風景を紹介してみたいと思っているよ。

 ランボーさんの見事な運転ぶりをもっと見たいというお友だちは、こちらの動画もぜひどうぞ。


Famous urangutan driving golf car.
written by ruichan

▼あわせて読みたい
「ママ、ここにゴロンして抱っこして!」オランウータンの赤ちゃん、地面に毛布を広げてお母さんを呼ぶ


手洗い上手なオラウータン「見本を見せてあげるわ!」とブラシを使ってゴシゴシゴシ


「おばけだじょ~」袋をかぶって仲間を驚かすオランウータン


「遊んだあと出しっぱなしにしてちゃダメでしょ!」オモチャのお片付けをするオランウータンのお母さん


「元気な赤ちゃんが生まれますように」妊婦さんのお腹を見つめるオランウータン