インドでは牛は神聖な生き物として、大切にされている…。そんなイメージを持っているお友だちも多いかもしれない。
だが実際には、神様の乗り物とされているコブウシ以外の牛たちは、邪険にされたり虐待されていたりというケースも少なくないし、コブウシですら邪魔者扱いされていることもある。
今日はインド北西部の街ウダイプルで、動物たちの保護活動をしているAnimal Aidが手を差し伸べた、一頭の雄牛のストーリーを見てほしい。なお、傷口が写るシーンがあるので、苦手な人は閲覧注意でお願いするよ。
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Rope embedded deep in neck but bull shows only sweetness.
ある日のこと、地元の住人たちは、木の陰で不自然に横たわっている雄牛を見つけ、Animal Aidに通報した。
見ると、雄牛の首にはロープが食い込んでいたんだ。
さっそく雄牛の手当が始まった。おそらくは雄牛がもっと小さかったときに首に巻かれたであろうロープは、今では皮を裂き肉をえぐって、骨にまで達しようとしていた。
痛み止めを与えロープを外し、傷口の消毒をしたが、雄牛は弱り切っていて、初日は餌に口をつけようともしなかった。
2日目以降も傷口の洗浄と消毒が続けられ、雄牛は食欲を取り戻して行った。3週間が経つ頃には傷口もようやくふさがり始めた。
そして現在。「メロ」と名付けられた雄牛はすっかり元気を取り戻し、穏やかな笑顔を見せてくれるようになったよ!
誰がどういう理由で、メロの首にロープをまいたのかはわからない。そしてなぜ、メロが成長してもロープはそのままだったのかも。
もし誰にも気づかれなければ、メロは痛みと苦しみに今も耐え続けていただろう。最悪の場合は命の危険もあったかもしれない。
通報してくれた住民たちと、献身的な手当てをしてくれたAnimal Aidのスタッフたち、ほんとうにありがとう!
written by ruichan
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