
ライオンと言えばプレデターの頂点に立つ生き物イメージが強いよね。「百獣の王」という言葉も伊達じゃない、野生の王国の無敵の王者…であるはずなのだ、たいていの場合は。
だが時にはそんなライオンたちも、命を奪われる側に回ることがないわけじゃない。今回は運悪く、アフリカスイギュウの群れに取り囲まれてしまったメスライオンを撮影した映像をご紹介しよう。
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Stampeding Buffaloes Trample Lion
水場に集まっているバッファローの群れの後方で、もうもうと立ち込める砂煙の中、後方に激しく動く姿があった。

時おり浮かび上がる茶色い影。どうやらライオンのように見えるが…?

奥の方から押し出され、地面に投げ出されたものは、やはり1頭のメスライオンだった。たくさんのバッファローたちに踏まれ、突かれ、どうやら命を落としてしまったようだ。
それでもまだ足りないかのように、時折その身体をつつくバッファローもいる。

撮影者さんによると、もともとここには水牛の群れの他に、豹と2頭のメスライオンがいたんだそうだ。水牛たちは最初、豹を取り囲んでいたようだが、どういうわけか突然ターゲットをメスライオンに変え、激しく攻撃をし始めたらしい。
なすすべもなく様子を見ていたもう1頭のメスライオンは、水牛たちが去ると仲間の亡骸のもとへとやって来て、撮影者さんたちがその場を離れるまで、呆然と傍らに寄り添っていたそうだ。

image credit:LatestSightings.com
アフリカスイギュウは気性が荒く、どう猛なことでも知られている。特に身体の大きなオスなどには、ライオンが4~5頭で挑んでようやく勝負になるかどうかなんだとか。
それがこの数百頭とも思われる群れの真ん中に囚われたら、命がいくつあっても足りないだろう。今回この動画を撮影したダニカ・ルーさんをはじめ、サファリツアーのメンバーは、一様に「こんな光景を目にするのは、きっと人生で最初で最後」だろうと語っているそうだ。
written by ruichan
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コメント一覧 (1)
水牛は自分達のテリトリーの平和を保つ為に未来の脅威の芽を摘んだだけ。
弱肉強食と同じく、力あるものが弱者に勝つ。
それが自然の摂理だと分かっちゃいるけど。
その映像は観ているのが、ただただ辛かった。
マランダー
が
しました