マリアナ海溝といえば、世界で最も深い海溝として知られているが、そこにはまだまだ我々の知らない世界、未知の生き物たちが多く存在していると思われる。
今回は昨年この海域を調査したCaladan Oceanicによって撮影された、不思議な深海の生き物たちをご紹介しよう。
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Mariana Trench: Supergiant Amphipod
この白い節足動物は、和名を「ダイダラボッチ」といって、体長が30cm以上にもなる、最大サイズのヨコエビである。深海に落ちてきた生物の死骸などを食べて生きているらしい。
深海といえども、もちろん弱肉強食の世界。自分がターゲットになることも。
こちらはクルマエビの一種のBenthesicymusで、5,600~6,400mで撮影されたもの。和名はまだついていないそうだ。
Black Hole: Prawn Benthesicymus
上の動画でダイダラボッチを食べようとしていたイシフクメンイタチウオ(Bassozetus robustus)は、日本近海でも生息が確認されている。大きな口の動きに注目!
Black Hole: Bassozetus
クサウオの仲間のマリアナスネイルフィッシュ。7,000mという深海に生息する魚で、高い水圧に耐えられる身体の構造が謎を呼ぶ。
最近の研究では骨の隙間の存在や、石灰化を促す遺伝子の変異により、水圧に耐えられるようになっているのではないかといわれているが、まだまだわからないことの多い生き物である。
Mariana Trench: Mariana Snailfish
水深5,000mを超えるような深海では、我々の想像を絶するような水圧がかかっているはず。にもかかわらず、そこにはやはり生き物がいて、地球の生態系の一部分を担っているわけだ。
はやぶさ2の帰還に胸をときめかせた人も多いと思うが、人類の好奇心とテクノロジーは、宇宙の深淵だけでなく、海の深淵の謎も少しずつ解き明かしていくのだろう。夢やロマンを追い求めて、サイエンスは進化し続ける。
そんなわけで、まだ地球のどこかにきっといるはずの、未知の生き物をこのマランダーで紹介できる日を楽しみにしているよ。
written by ruichan
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なんでこうなったのかなー・・・
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