ニンゲンの使用する道具などの多くは、自然界には存在しない素材でできている。時間が経っても自然に帰ることはなく、野生の生き物たちに多大な迷惑をかけているのは否定できない。
イギリスで野生動物の保護活動をしているWildlife Aidのスタッフたちは、今日もニンゲンが放置した「釣り糸が足に絡まったハイイロガンがいる」との通報を受け、早速救助に向かったのだ。
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Entangled goose does NOT want to be rescued!
ロンドン郊外のテムズ川河畔にある町、ウォルトン・オン・テムズから、「釣り糸が足に絡まったハイイロガンがいる」との通報を受けたサイモンさん。早速ローリーさんと一緒に現場に駆けつけた。
だが数百羽はいると思われるハイイロガンの群れから、そのたった1羽を探し出すのは「干し草の山から針を捜すようなもの」。サイモンさんたちも想像以上に大変だったようだ。
ようやく見つけた! サイモンさんとローリーさんの息の合った連係プレーで、無事に身柄を確保したよ。
早速足に絡みついた糸をハサミで切っていく。この鳥はどうやらかなり長期間、糸を巻き付けたままで暮らしていたようだ。
最初は釣り糸だと思っていたのだが、実際には木綿の糸だったらしい。
大きなケガもなく、体調の問題はないようだ。このまま仲間の所へお帰り! 解放された鳥は、久しぶりに自由になった足に感動したように、大きく羽ばたきをしていたよ。
今回は普通の糸だったが、釣り糸や漁網に絡まってしまう生き物たちは、イギリスでも後を絶たないそうだ。使い終わったもの、壊れたものをその辺に放置したり、ポイ捨てしたりして行くのは、どうか止めてほしいものである。
このあとサイモンさんたちは、水鳥たちに餌をやっていったようだ。ご飯を持って行ったせいか、今日はハクチョウにも攻撃されずに済んでよかったね、サイモンさん!
written by ruichan
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