
タイのチェンマイでセーブ・エレファント財団が運営しているエレファント・ネイチャー・パークでは、サーカスや伐採現場などで暮らしていたゾウたちを救出し、安住の地を提供する活動を続けている。
最近では新型コロナウイルスの影響で経営の苦しくなった動物園から、ゾウを引き取ってほしいという要請も入るようになったのだそう。
そして今回、プーケット島にある動物園から、ゾウを引き取ることになったのだが……。
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Elephant Mourning When His Friend Leave Him Behind
今年の8月11日。プーケットにある動物園から、22歳のゾウがチェンマイにあるエレファント・ネイチャー・パークに移送されることになった。しかしこのゾウ、タン・モーさんには、サン・ムェンという6歳の大親友がいたのだ。

タン・モーにとって、サン・ムェンはまるで可愛い息子のようだった。いつも寄り添って過ごしていた2頭だが、資金の問題から今回は1頭しか保護することができず、この日2頭は別れ別れに…。
タン・モーが移送用のトラックに乗せられるまで、見送りに来たサン・ムェン。離ればなれになることがお互いわかっていたのだろう、悲し気な声をあげてタン・モーを見つめるまなざじに、見ている方もつらくなる。

タイの南の端に位置するプーケット島から、北部にあるチェンマイまでは長旅である。親友と引き離された上、1,500kmもの距離を車で運ばれて行くことは、生まれてからずっと動物園で生きてきたタン・モーにとって、つらい旅となったようだ。

ようやく到着したチェンマイは、タン・モーとサン・ムェンの気持ちを写したかのような雨模様。ここではもう、鎖につながれながら観客の前で芸をする必要もない。他のゾウたちと穏やかに過ごす日々が始まるのだ。

ゾウたちの間にある愛情や友情のきずなは、とても深いものだという。タン・モーはきっと、置いてきたサン・ムェンのことをずっと心配しているのではないだろうか。
幸いなことに2頭が引き離された様子が公開されると、多くの抗議とともに資金も集まり、サン・ムェンも無事にエレファント・ネイチャー・パークに引き取られ、タン・モーと再び一緒に過ごせるようになったそうだ。その感動の再会の様子は、また改めてお伝えできればと思っているよ。
written by ruichan
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