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 賢い鳥と言えば真っ先に思いつくのがカラスやオウム、インコの仲間なんじゃないかと思う。特に日本では野生のカラスの頭の良さは、よく話題になっているよね。

 ところ変わってオーストラリアでは、日本のスズメやカラスのように、キバタンやテンジクバタンといったオウムたちがそこいらじゅうにいるらしい。

 今回はその野生のキバタンに、立体パズルという難題を解く実験をしてみた映像が話題になっていたのでご紹介しよう。
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Can Wild Parrots Solve Puzzles?

 オーストラリアにはたくさんの種類の鳥たちがいるが、中でも日本でペットとして人気が高いカラフルなインコやオウムの多くが、実はオーストラリア原産なんだ。あのセキセイインコもそうだしね。



 今回被験体となってもらうのは、日本のカラス並みに住宅地でもよく見かけるキバタンという鳥だ。パワフルなくちばしで何でも齧ってしまうキバタンは、ニンゲンの住むエリアではちょっぴり迷惑な破壊神でもある。

 この個体は毎日午後になると撮影者さんのおうちにやって来て、オヤツを食べていくんだそう。撮影者さんは「ポパイ」っていう名前を付けているんだって。ポパイ氏は目をケガしており、またかなりご高齢なのキバタンらしい。

 で、そのポパイ氏にはこのパズルに挑戦してもらったよ。
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 毎日やって来るとは言っても、ポパイ氏は野生のキバタンである。見慣れないパズルに警戒しつつも、中にあるオヤツは食べたい! さあどうする?

 何度か失敗を繰り返すうちに、ポパイ氏はこの木でできたパーツを引っこ抜けば、オヤツが出てくることを学習した。

 一度理解するとあとは早かった。下のパーツもクチバシで器用に抜いて、オヤツにありつくポパイ氏。

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 だがパズルがしっかりと固定されていなかったため、翌日撮影者さんは改良版を設置した。ところがこの日、ポパイ氏が苦手とするワライカワセミが庭にやって来て、ポパイ氏はテレビのアンテナに避難してしまった。

 そこで代わりにやってきたのが、この若い個体である。仕方がないので被験者チェンジだ。若いだけあって、パズルを解くのにかかった時間はなんとたったの45秒!

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 だがさらにその翌日やってきたポパイ氏は、迷うことなく11秒であっさりとパズルを解いてしまったそうだ。最初の日に解いたやり方を、ガッツリ覚えていたんだね。

 キバタンの器用さ、賢さ、そして記憶力には、まったく脱帽するしかない。撮影者さんはこれ以外にも、いくつかのパズルを作って実験してみようと思っているそうだけど、視聴者のみんなのアイディアも広く募集しているそうだ。

「これならキバタンもきっと苦戦する!」「でもきっと解けないことはない」という絶妙な難易度のパズルを思いついたら、ぜひ教えてあげてほしい。

written by ruichan

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