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 オーストラリアでカンガルーの孤児たちを保護しているご夫婦がいる。カンガルーと言えども小さな子供はみんな同じ。まるで手のかかる魔の2歳児を相手にしている気分らしい。

 今日はそのな子カンガルーズのヤンチャっぷりと、彼らを野生に返すためのご夫婦の献身を見てみよう。
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Family Of Rescue Kangaroos Act Like Toddlers | The Dodo Wild Hearts

まるで人間の子供みたいなカンガルーの赤ちゃんたち


 たった今まで優しく抱き合っていたと思ったら、次の瞬間には「どいて、離して!」とバトルが始まる。まるで人間の幼児といっしょだね。

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 「お腹が空いた! ご飯ご飯!」と、トニーさんにまとわりつく子カンガルー。
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「人生でこんなに忙しかったことはないわ! カンガルーの子供たちは、人間の子供たちとまったくおんなじね」とテレサさんは語る。

一番必要なのは「お母さんの愛情」



 18か月間の授乳が必要なカンガルーの赤ちゃんたち。テレサさんは「自分の子供よりも長い間、カンガルーの子たちに授乳をしている」んだって!

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 テレサさんが彼らに与えるのはミルクはご飯だけじゃない。何よりも「母の愛」を赤ちゃんたちに与えたいんだそう。

 赤ちゃんたちは元気に成長し、やがて野生に帰る日がやって来る。テレサさんは別れがつらくてどれだけ泣いたかわからないという。

「だって人間の子供たちなら、独り立ちして家を出て行ってもまた会えるでしょう? でも私はこの子たちとはもう会えないのよ」

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 それでもテレサさんたちは、今日も子カンガルーズたちにたっぷりの愛情を注ぎ続けている。

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1匹のカンガルーの子供が2人の人生を変えた


 この保護施設「Our Haven Wildlife Shelter」は、テレサ・マシューズさんとご主人のトニーさんが、仕事をリタイア後に始めたものだそう。

 トニーさんが仕事上の事故で働くことができなくなったことをきっかけに、野生動物を愛する2人はここ、オーストラリア南東部のギプスランドに引っ越して来たのだ。

 2010年にひょんなことから、カンガルーの赤ちゃんの面倒を見ることになった2人。これがきっかけとなって、テレサさんたちは孤児のカンガルーの赤ちゃんを保護する活動に人生を捧げることになったという。

 ズラリと並んだ「ポケット」ですやすやおねむの子供たち。


 現在この施設の運営は寄付によって賄われており、財政的には厳しい状況が続いているという。それでも地域の人たちの温かいサポートで、なんとか活動を続けていられるのだそうだ。

 テレサさんたちの夢は、いつかもっと人里離れた土地を手に入れて、カンガルーの子供たちが何の心配もなく暮らせるシェルターを作ること。彼らが無事に成長して、野生に帰るその日のために。
 
written by ruichan

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