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 野生の世界は弱肉強食が掟だ。食う方も食われる方も、命をかけていのちを守ろうとする。とにかく「生き残ること」が最優先の世界にあって、もし助かる望みが一縷でもあるなら、彼らはニンゲンの懐にだって飛び込んでくることもいとわない。

 海に棲む生き物たちもそれは同じだ。アラスカの海でシャチに追われたラッコが、ボートに助けを求めてきた映像が話題になっていたので見てみよう。
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Otter Jumps Onto Boat Escaping Orca With Seconds To Spare

 この映像はアラスカ南部に位置する、ハリバット・コーブ沖で撮影されたもの。撮影者のジョン・ドーネラスさんは、この日この海域でボートツアーを行っていた。

 まずはボートに近づいてくる2つの影に注目してほしい。黄色い丸で囲まれた背びれがシャチ、そして赤い円内の泳跡は、シャチに追われて必死でボートに向かってくるラッコのものだったんだ。

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 命からがらボートにたどり着くと、船尾のエンジン部分に飛び乗ってきたラッコ。
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 ラッコにとってはニンゲンの乗っているボートも安心できる場所ではない。このラッコもジョンさんを警戒して3回ほど海に戻ったものの、その度にシャチに追われて再びボートに避難して来たそうだ。

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 近くにいた別のボートからの映像がこちら。シャチの大きさがわかってもらえるのではないだろうか。後に判明したところでは、このシャチはここにいる群れの中でも最大の個体だったそう。

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 このあとシャチがボートを離れた隙に、ジョンさんたちはラッコを乗せたまま移動を開始。十分にシャチから遠ざかったところで、ラッコは無事海に帰って行ったそうだ。

 これまでにもシャチに追われたペンギンアザラシが、ボートに飛び込んで九死に一生を得るというシーンを紹介したことがあったんだけど、覚えてくれていたお友だちはいるかな?





 いずれの場合も他に選択肢もなく、わらにも縋る思いでボートに飛び乗ってきたのだろう。そこにその時ボートがいて、助けてくれる優しいニンゲンたちがいた。シャチがどう思ったのかはわからないが、ラッコたちにとっては幸運以外の何物でもなかったのは間違いないよね。

written by ruichan

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