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 ニンゲンも集団で生活していると、何かとストレスがたまるよね。お互い性格も違うし、生活習慣も違うわけだし。

 海の中の生き物たちも、やはり狭い水槽の中ではいろいろあるらしい。今回はエイの尻尾が切れてしまったことで始まった、魚の引っ越し大作戦をご紹介しよう。

 動画には日本語の字幕がついているので、ぜひ字幕をオンにして楽しんでほしい。なお切れた尻尾の映像もあるので苦手な人は注意してね。


친구가 필요했던 두동가리돔이 벌인 소름돋는 일 ㅣ Fish Who Needed Friends Did Such Terrible Thing

 韓国のとある水族館の水槽で、しっぽを引きちぎられたエイが発見された。しっぽが無くなると、エイは泳ぐ方向のコントロールが効かなくなって、グルグル同じところを回ってしまうようだ。

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 尻尾は誰が切ったのか? 犯人探しが始まった。凶悪なサメ? 鋭いクチバシを持つウミガメ? いやいや、真犯人はこの「ハタタテダイ」というカラフルな魚だったのだ。

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 これ以上同じ水槽に入れてはおけないと、水族館ではハタタテダイを他の水槽に移すことに。だがすばしっこいこの魚、なかなかつかめることができなかった。

 そこで最終手段として、仲間のハタタテダイの入った罠を仕掛けてみたところ、あっさりと中へ入ってくれた。さびしかったのかな。

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 仲間のいる水槽へお引っ越し完了。これでもうさびしくないよね。
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 ハタタテダイは日本近海にも生息しているチョウチョウウオの仲間だよ。ペットとしても人気があって、家庭での飼育も可能である。ただやはり他の魚をつつくという習性があるので、混泳は難しいかもしれない。

 今回はハタタテダイがつついたことで、エイの体表の粘液が海中に漂い出し、ニオイにが周囲に広がってしまった。そのニオイにつられて他の魚までが寄ってたかってつついたのが、尻尾がちぎれてしまった原因のようだ。

 魚に限らず、種類の異なる生き物を一緒に飼育するのは難しい。それぞれの生態や特性をきちんと把握して、お互いにストレスのないようにしてあげたいものである。

written by ruichan

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「ちょ、待って待って、ロープロープ!」水族館の水槽の中で魚を食べようとするエイがいた


さて。この水槽のどこにエイがいるでしょう。擬態上手なエイのご飯タイム