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 世界は広い。その広い世界の片隅のどこかで、時には「事実は小説より奇なり」を地で行くような出来事が起こることがある。 

 今日ご紹介するのは、レストランで売り物となるはずだったサメの身に起こった奇跡のようなストーリーだよ。

 少々長めの動画だけど、日本語の字幕をつけてくれているので、まずはじっくりと見てほしいな。
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Shark Who Gave Birth In Fish Market Pleads To Bring Her Family Back To Ocean | Animal in CrisisEP153

 事件は韓国のとある海鮮食堂で起こった。とれとれで届いたサメがなんと妊娠中で、お店の水槽で出産が始まってしまったんだ。

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 出産は4時間にわたって続き、12匹の子ザメが産み落とされたが、そのうち生き残ったのは4匹だけだった。海からこの店に運ばれてくるまでの間に、お腹が圧迫されるなど、多くのストレスに見舞われたせいだろうと専門家は言う。

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 サメの母子は水族館に引き取られ、海に返されることに。食堂の水槽からのお引越しなんて、前代未聞なんじゃないだろうか。

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 だが子供のサメたちはエサを食べようとしなかった。エサを与えても「食べ物」だと認識しないのだ。飼育員さんたちが強制給餌をこころみて、何とか自分たちでエサを取れるように。

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 数奇な運命をたどることになったお母さんと子供たちだが、最後は無事に海へと帰って行ったよ。この先元気に生き延びてくれるといいよね。

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「フトツノザメ」は卵胎生で、お母さんのお腹の中で卵からかえり、哺乳類と同じように生まれて来るんだ。他にも熱帯魚のグッピーやモーリーなんかもこの卵胎生なので、知っているよというお友だちも多いかもしれない。

 卵で産むのに比べ、ある程度大きくなってから外に出て来るので、捕食されにくく、生き延びる確率も上がるのだと言われているが、その分お母さんの負担は大きいのである。

 以前お伝えしたタツノオトシゴも赤ちゃんを産むっちゃ産むんだけど、こちらはお父さんのお腹にある育児嚢の中で卵を孵すわけで、卵胎生とは違うんだな。



 ところで我が家でも卵胎生メダカのプラティなんかが夏になると大繁殖する。それは嬉しいけど、定員オーバーで他の魚が飼えないというジレンマがここ数年続いているんだわ。あきらめて水槽増やすか悩み中。

written by ruichan

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