
子供が危険にさらされたとき、身を挺しても守ろうとするのが親の愛、そして生きとし生けるものの本能なのだろう。
先日もケガをしたふりをして捕食者を遠ざけるダチョウのお話をしたところだが、今回はゾウから巣を守るために闘うホオジロカンムリヅルをご紹介しよう。
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Brave Bird Chases Elephants from Nest
事件はケニアのマサイマラ国立保護区で起こった。アフリカゾウの群れが通り過ぎようとしていたこの場所は、ホオジロカンムリヅルの営巣地だったのだ。

卵を守るために、果敢にゾウに向かっていく親鳥。ホオジロカンムリヅルは、両親ともに巣を守るため、これが父鳥なのか母鳥だったのかは不明だそう。

羽を広げて威嚇すると、ゾウは「わかったよ」と後ずさり。

ゾウの群れにも子供がいるし、ここはトラブルは避けるのが賢明のようだ。

このホオジロカンムリヅルはアフリカの東部・南部に生息するカンムリヅルの仲間で、頭に生えているゴージャスな金色の冠羽と真っ白な頬が特徴なんだ。恋の季節になると、このほっぺたが赤く染まってくるんだそうだよ。

こちらは無印のカンムリヅル。ほっぺたが赤いのが特徴だ。
夜になると木の枝にとまって休むんだって。よくコウノトリと鶴の違いに、「コウノトリは木の枝にとまるけど、鶴はとまることができない」と言われるけれど、カンムリヅルの仲間だけは例外なんだ。
今日も世界中のありとあらゆるところで、子供を守るお父さんお母さんの姿があるに違いない。いのちをつなげていくために、危険を顧みずに闘う親たち。その無私の献身には、感動を覚えずにはいられない。
written by ruichan
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