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 地球上最後の秘境、それは深海。そこにはまだ我々の誰もが見たこともないような生き物が生息している可能性があり、また滅多に行ける場所でもないことから、ロマンだとか夢だとかいうやつをかき立ててくれる、ある種の「異世界」だと言ってもいいだろう。

 そんな深海のクリーチャーたちの中から、今日はこんな怖い顔をしたお魚を紹介してみよう。
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Weird and Wonderful: The fangtooth fish has a face only a mother could love

 この一見グロテスクな魚の映像は、カリフォルニアの「モントレーベイ水族館研究所(MBARI)」の深海探査艇が1月に撮影したもの。

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 その名も「オニキンメ」というこの魚、キンメダイの仲間の深海魚なんだが、口からは見事な2本の牙が生えているのがわかるかな?

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 オニキンメの体調は18cmほど。大人の手の平くらいの大きさだね。住んでいるのは500~2,100mほどの深海で、世界中の海に分布しているんだそうだよ。

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 黒っぽい体色にはカモフラージュの役目があって、獲物を見つける時、そして食べ物を探すときに役に立つんだって。

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 また身体の側面にある筋のようなものは、海水の動きを感知する器官なんだそうだ。これで獲物の位置なんかを把握しているんだね。

 これまでMBARIが30年にわたって行っていた深海探査の中で、オニキンメの姿がとらえられたのはたった8回だったらしい。キンメダイの仲間ということもあって、実は食べると美味というウワサなんだけれど、そんな機会は多分巡っては来ないだろうな。

 もっと見たい!というお友だちにはこの動画をプレゼントだ。

Facts: The Common Fangtooth

 こちらは子供のオニキンメ。頭の角が「鬼」という名前の由来だっていうことが、納得できるんじゃないだろうか。

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 まあぶっちゃけ、角がなくても鬼っぽい顔はしているよね。マランダーではこれからも深海や秘境の珍しい生き物たちを紹介して行こうと思っているけど、何かリクエストがあったらコメント欄とかで教えてほしいのでぜひよろしく!

written by ruichan

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