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 アシカやオットセイ、アザラシなどの海獣たちは、その名の通り海に棲む生き物である。哺乳類の仲間とは言え、彼らの身体は陸上で暮らすようにはできていない。

 なのになぜか海から遠い内陸部の森の中で、1頭のアシカが徘徊するという珍事件がアメリカで起こったようだ。
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How Do You Arrest a Sea Lion?

 事件はワシントン州カウリッツ郡で起こった。キャッスルロックという街の郊外の森で、なんと1頭のアシカが迷子になっていたのだ。海からこの森までの距離は100kmほど。いったいなぜどうしてこんなところに?

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 相手は体重270kgを超えると思われる巨体であり、ヘタに近づくとケガをしかねない。そこで地元カウリッツ郡の保安官たちが動員され、バリケードを築きつつの捕獲作戦が開始された。



 多少の抵抗は受けたものの、そこは人海戦術でアシカの身柄確保に成功。


 勾留中は不機嫌さを隠そうともしなかったアシカだが、海へと続くコロンビア川の岸辺で釈放されると、「世話になったな」と元気に去って行ったとのこと。



 この森は海からの距離は100kmほど、一番近い水場まででも数kmも離れており、日常的にアシカが徘徊しているような場所では全くない。どうやらこのアシカ、南を流れるコロンビア川からカウリッツ川をさかのぼって、この内陸の森へ迷い込んだとみられている。

 アメリカではこの他にも、迷子のアシカが保護される事件が相次いでおり、先日もカリフォルニア州のハイウェイ上で、子供のアシカが保護されたことがあったそうだ。

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 最初のアシカは大人だったため、すぐに自然界へと返されたが、子供の場合は自力でエサを取れるようになってから海へと放されることになるんだそう。

 いずれにしても、危険がいっぱいな陸上にはなるべく近づかないように、今後は注意してもらいたいものである。

written by ruichan

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