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「転覆病」って聞いたことがあるだろうか。金魚を飼っていたことのあるお友だちなら、耳にしたことがあるかもしれないんだけど、魚が水の中で体勢を保てなくなって、ひっくり返ったり水面近くに浮かんできちゃったりする病気なんだ。

 初期のうちに適切な対応ができれば治ることも多いんだが、命を落とすこともある危険な症状ではある。

 その転覆病にかかったフラワーホーンという魚が、無事に回復するまでの動画が話題になっていたのでご紹介しよう。
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My Flowerhorn’s Impossible Recovery from Swim Bladder Disorder

「フラワーホーン」はシクリッドの仲間で、頭の上のコブが特徴的な熱帯魚である。30cmくらいのサイズに育つので、まああまり気軽に飼える魚ではないかな。

 今回登場するフラワーホーンは、赤ちゃんの時に撮影者さんの家にやってきてから2年ほど経つ個体だそう。「ポロック」という名前を付けて、大切に育ててきたのだが、ある日突然こんな風に、身体を傾けて浮き上がるようになってしまった。

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 身体のあちこちには穴の開いたような傷も見える。穴あき病か?
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 飼い主さんは魚を診ることのできる獣医を探したが、無駄骨だった。そこで薬を服用させてみたが、ポロックはすぐに吐いてしまった。そしてその後、症状は悪化してしまったんだ。体色は抜け、ただ浮いているだけの状態が続く。

 1ヶ月ほど経ったとき、飼い主さんは苦渋の決断をした。もうこの苦しみを終わらせてやろう!と。魚の安楽死に使われるクローブの精油を手にした飼い主さん。だがその瞬間、奇跡が起こった!

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 なんとポロックが、水槽の底まで静かに沈んで泳ぎ始めたのだ。
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 次の日には餌を食べ始め、みるみる回復して行ったポロック。今ではこうして、餌をねだるまでに元気になったよ。

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 瀕死の状態から17日後。傷もふさがり、食欲も旺盛なようだ。
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 フラワーホーンはシクリッドらしく、気性の荒い魚だけど、飼い主に懐くことでも知られている。この飼い主さんはこれまでにもフラワーホーンの飼育をしていて、飼育方法や気をつけることなどを動画にしてくれているんだ。

 そんな飼い主さんがあきらめかけたほどひどい状態だったポロック。この快復ぶりは奇跡と言っていい気がするよ。

 転覆病の原因は、水質の悪化やストレス、浮袋の病気などが考えられる。実はうちにいた魚もつい先月、看病の甲斐なく星になってしまったんだけど、その子は浮袋の病気で真っすぐ泳げなくなっちゃったんだ。

 ポロックは元気になって本当に良かったよね。これからもぜひ飼い主さんと仲良く過ごしてほしいな。

written by ruichan

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